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なんで泣いてたのか、って聞かれたけど流石に学校で犯ったなんて言えないから詳しくは言えなかったけど、
拒絶されたとだけ言った。
きっと背中の傷のことも知られたくない事だろうからそれも言わなかった。
「…初めてなんだ、あんな露骨に、触るなって言われたの」
さっき振り払われた手を握りしめる。
爪がかすって手の甲に少しだけ傷が残ってた。
…痛いなあ…
傷じゃなくて心が痛い…
好きな人に拒絶されるのってこんなに痛いんだ…
「…和…」
二人が心配そうにみてるのがわかって、なるべく笑ってみせる。
「大丈夫、ありがとう。聞いてくれただけで嬉しい」
せっかくの学校祭。
俺のためにわざわざ時間潰してもらうのも申し訳ないから二人を教室から送り出す。
「ほら、二人は行ってきて。俺もう少し休んでたいし…少しだけ一人になりたいんだ」
「…わかった、行こ涼」
「……なんかあれば連絡しろよ」
「うん」
二人を見送って教室のドアを閉める。
一人になった空間ではあ…とため息が出てずるずるその場に座り込んだ。
「…みっともないな…俺」
玖音が絡むと感情を上手く隠せない。
格好悪い…
「和大丈夫かな」
「…大丈夫ではないだろ、けど一人になりたいって言うんだからほっとくしかないよ」
「あんな和初めてみた。なんか一生懸命ってか…ほんとに好きなんだなあ真白くんのこと」
「……それが腹立つんだよ」
「え?何?」
「何でもない。俺ちょっと行くとこあるから…悠太郎はステージでも見てなよ」
「ええ?!俺一人かよ!!」
「すぐ片してくるから」
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