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時間が止まってるみたいに感じた。
唇がゆっくり離れて目が合う。
…今、好きって言った?
玖音が、俺を?
「…え、え…?」
パニックになって目がキョロキョロして手が不自然に動き出す。
目が見れない…
どういうこと…?
そんなこと言われたら…調子に乗ってしまう
「あ、え?えっと、」
「キョドりすぎ」
くすくす笑われて頬を包まれて無理矢理視線を合わせられる。
ぽろぽろと涙が溢れて、玖音の手を濡らしていく。
「好きだよ」
「…あの…」
「和くんが好き」
「…っ」
「ペットじゃなくて、恋人になってほしい」
だめ?なんて首を傾げる。
…ずるい、
俺の気持ち知ってるなら…断るわけないってわかってるくせに。
もうたくさん泣いたのにまだ溢れてくる涙を優しく拭われる。
「っ…俺には言わせてくれなかったくせに…自分だけ言うなんて狡い」
「うん」
「めちゃくちゃ悩んだのに…押し込めてたのに…っ」
「うん…」
そんなこと言われたら抑えることなんて出来ない
ずっと我慢してた気持ちが溢れて、言葉になる。
たまらなくて勢いよく抱きついて玖音を押し倒して玖音を見下ろす。
「…っ、好きだ馬鹿!!」
なんて可愛くない言い方なんだろう。
ぐしゃぐしゃに泣きながら、かっこいいことも言えないうえに馬鹿って…
けど玖音は笑って受け入れてくれて
ぎゅっと抱きしめられて、キスをされた。
夢なのかな…こんなことあっていいのかな、
そう思うけど抱きしめられる強さが、熱い体温が現実なんだって思わせてくれて嬉しくなる。
終わらないキスに心地よくて身を任せてしばらくの間二人でずっとそうしていた
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