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モテる男の彼氏。
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玖音と付き合い始めて二週間程が過ぎた。
その前から俺の事束縛したがりだったから特に変わったこともないんだけど…好きだって言われることには慣れていない。
というかきっと慣れない…
玖音は言葉にしてはっきり伝えてくれるから好きって言われるたびに嬉しくなるし、どんどん好きにさせられる。
完全に溺れてる。
「和くんなんか飲む〜?」
「ライトさん…」
「わかってるって、真面目なんだから」
久しぶりに玖音の仕事場に来ていた。
ライトさんが玖音に「和くんに会いたいから連れてこい」って言ったらしく渋々って感じで連れてこられた。
実はまだ付き合ってるって言ってない。
知ってるのは涼と悠太郎くらい。
そろそろ言わないとって思ってたしなんとなく今日伝えるんだろうなって思ってたんだけど…全然こっち来ねえ。
机に突っ伏しながら玖音を見つめる。
玖音のキリッとしたバーテンの姿見るといつもより大人っぽく見えるのにもドキドキする。
んだけど…
(…また捕まってるし…)
「ねえ〜レオンくん終わったら飲みに行こうよ〜」
「ダメですって、もうベロベロでしょ?」
「じゃあレオンくんが介抱して〜!」
「瑠夏さん助けて」
「あはは、一昨日彼氏に振られたのさこの子〜、勘弁してあげて」
「…はあ…仕方ないな」
うなじを掻いてその子の隣に座る。
仕事だってわかってる、わかってるのに
付き合い始めてからその光景を見るとモヤモヤするようになってしまった。
(…嫉妬とかだせえ…)
ため息を付いて顔を伏せる。
まだあの人たちは常連さんだからいいけど、さっき初めてきたお客さんとか目ハートにして帰ってたもん…
しょっちゅうプレゼントとか貰ってるしモテすぎだろ…
「レオンくん優し〜!!惚れ直しちゃう!!」
「はいはい…」
「最近更にイケメン度増したよね、何かあったの?」
「さあ、どう思いますか?」
…最近更にかっこよくなってるって思ってるのは俺だけじゃない、みんな気づいてる。
「…はぁ〜…」
信じてないわけじゃないのに
ちゃんと好きでいてくれてるなってわかってるはずなのに
それでも不安になってしまうのはそれだけ玖音に依存してるってことなのかな。
…だせぇなぁ俺…
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