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電車に乗ってる間に特に行くところも決まらなくて悩んでたら「じゃあ僕の買い物付き合って」と言われて俺が普段はいらないようなアクセサリーショップに連れてこられた。
(またなんか増やす気かよ…)
ガラスケースに並んでるネックレスやピアスをの値札を見てびっくりした。
ほぼ全部一万以上…!
とてもじゃないけど買えない…
よく来てるのか店員さんと軽く話しながら見てる横に借りてきた猫状態でくっつく。
「…お前いつもこんな所で買ってるの?」
「まさか。普段はもっと安いものだよ」
特別な時だけ、そう言って軽くウインクをした。
…何かあったっけ?
ピアスを見てる玖音の後ろをついて歩いて色々見て、ある場所で足を止めた。
シルバーと鮮やかな青色のリングが二つ重なってるシンプルなネックレス。
これ可愛いな…
あ…この形でピアスもあるんだ、玖音に似合いそう。
そう思ってふっと値段を見て驚愕した。
(二万五千…!!)
無理無理!ちょっとプレゼントしたいなって考えたけど今の生活じゃ無理…
せめてバイトしてればなあ。部活あるからそうも行かないし、親から貰ってるお金で生活してる以上こんなもの買えない。
…けど…
「なんか気に入ったのあった?」
「うわあ?!」
急に後ろから声を掛けられて思ったより大きい声で驚いてしまった。
「な、んでもないよ?!高すぎて俺には見合わないかなあ、あはは」
「そう?…何でそんなキョドってるの」
「そんなことないよ!ほら!終わったんなら次のとこいこ!」
不審そうにする玖音の背中を押して店を出る。
「変なの」って笑われたけど見せたくない。
来月はクリスマス。
それまでに短期バイトでもなんでもして買えるくらいまで稼げるかな…なんて考えてた。
せっかくプレゼントしたいもの見つけたのに本人に見られたらサプライズ半減じゃん。
「そういえば何買ったの?」
「今日は見に来ただけ。見るだけでも楽しいでしょ?」
玖音の好きなアクセサリーショップもわかった事だし、大きな収穫。
こうやって出掛けるのも、知らない面を知れるから…何かいいな。
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