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スーツ姿の男の人。
一時期毎週の様に遊んでたその人を忘れるわけなかった。
「ユウトさん…」
玖音と初めてあったあの日。
俺が男遊び最後にしようと思って誘った人。
ドクンと心臓が鳴る。
…なんで、こんなところで…
あのホテル街のある地域からは結構離れてるところに来たから、まさか知り合いに会うなんて思ってなくて挙動不審になる。
知り合い…っていう距離感の人でもないけど…
以前無理やられそうになったことを思い出して身体に力が入る。
そんな俺の様子を見てふっと笑って向かいに座られた。
「そんな警戒しないでよ。取って食うわけじゃないんだから」
そう言われたけど実際俺のこと取って食ってたじゃないっすか…
「…俺にその言葉を信じろと?」
「あははっ!確かにそうだ」
疑ってる気持ちが全くなくなったわけじゃないけど、優しい雰囲気のユウトさんになんだか拍子抜けして力が抜ける。
「でもまあカズくんがまたヤリたくなったら声掛けてくれていいんだよ?ちゃんとした連絡先交換しようよ」
「…しません、あれで最後です」
全くこの人反省してないのか…?
そう思ったけどなんか話してる内に、あの時以外では優しかった人だってことを思い出して、まああれは俺にも落ち度があるわけで…もういいかなって思った。
まあセックスはしないけど。
「ところでなんでこんな所に一人でご飯食べに来てるの?」
「あ…いや、一緒に来てる一人いるんですけど…」
さっきまで玖音がいたところを見渡すけどもうその姿はなくて見失ってしまった。
あれ…どこいったのかな。
まあそのうち戻ってくるか…
「ってわけなのでそこ避けてもらえますか。もう戻ってくると思うので」
「あら冷たい」
くすくす笑ってたけど案外あっさり退けてくれて去り際に耳元に顔を寄せられてペロリと舐められて慌てて耳を抑える。
「ユウトさん!!」
「あはは、相変わらず感じやすい身体してんね〜」
笑いながら手を振ってそのまま去っていく。
その背中を漠然と見つめて力が抜ける。
(な…なんだったんだよ全く…)
てか…とりあえず玖音とハチ合わせなくてよかった。
ユウトさんは玖音のこと見たことあるだろうし、玖音はユウトさんのことレイプ魔呼ばわりして嫌ってるし…顔合わせたら大変だった…
てかホントにどこいったんだ?
「遅くなってごめんね」
キョロキョロしてると後ろからハンバーガーを持った玖音が帰ってきた。
「大丈夫だよ、ごめんな買いに行かせて」
「全然」
ニコッと笑って俺の目の前にハンバーガーセットを置いてくれた。
手を合わせて美味しそうな匂いを放ってるハンバーガーを頬張る。
「美味しい」
「和くんは何でも美味しそうに食べる」
くすくす笑われて頬を撫でられた。
ガキ扱いされてるっぽいけど…まあ悪い気はしない。
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