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「ところでさ」
お腹が空いてたしがっついて食べてたら目の前でにこにこしながら声を掛けられて首を傾げる。
「ん?」
「僕がいない間に何かあった?」
「ごふっ!」
突然そう言われて思わずむせ返る。
セットのコーラーを流し込んで落ち着いてから玖音を見返す。
相変わらずニコニコしてるけど…なんかこの笑顔は…
「いや…な、なにもないよ?」
思い当たることはあったけど嘘をついた。
せっかくなのに過去の男の話出して嫌な雰囲気にしたくないし。
玖音の笑顔を気のせいだって思い込むことにしてそれ以上掘り下げたくないから黙秘権を行使する。
「そう」
けどそれ以上玖音も特に何も聞いてこなかったから、見てたわけじゃないのかと思って安心した。
もし見てたらきっとめちゃくちゃ問い詰められる。
(はあ…よかった…)
多少の罪悪感を感じつつもこの時間を潰したくないからそのままご飯を食べて、映画を見たりして夜になった。
初デート…楽しかったな。
好きだから一緒にいるだけですげえ気持ちいい。セックスだけじゃないんだなって実感できてめちゃくちゃ嬉しかった。
今日はあとは自分の家に帰ってゆっくりバイトでも探そうかな…
…なんて考えてたのに
「ちょ、俺今日は色々やることあるから…あの…帰りたいんだけど」
「喫煙部屋しかないか…」
「人の話聞け!!」
嫌がる俺を無視して何故かホテルに連れ込まれる。
全くそういう雰囲気でも流れでもなかったから困惑した。
俺は今日部屋の掃除してバイト探そうって決めてたのに!!っつーか明日学校なのに今からホテルはまずい!!また休むことになる!!
「離せよ!!帰らせろ!!今日はやだ!」
「ここで犯されたい?」
「!!」
ぐっと手首を痛いくらいに握られて本気としか取れない声色に身体が固まってしまった。
必死の抵抗も虚しくあれよあれよと受付を通過して部屋に押し込まれた。
あああ…助けて…!
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