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そんなこんなであっというまに期末テストが始まった。
あれ以来一緒に勉強付き合ってくれてたけど家に誘われるのは全部断った。
いろんな教科教えてもらったけどすげえわかりやすいのがずるい。
とりあえずやり切ったけど…数学大丈夫だったかな。
問題解いてると、あの日のプレイが蘇ってきて当日までほとんど手をつけられなかった。苦手教科なのに。
「数学のテスト返すぞ〜」
(くっそ…これで悪かったら全部あいつのせいだ)
Σ見るたびに思い出してそれどころじゃなくなってパニックになりながら解いてたから解けてるかわかんない。
軽く八つ当たりをしながらテスト返却を待つ。
「黒田〜」
先生に呼ばれて重い足取りで教卓に向かって答案を受け取って戻る最中にちらっと点数を覗き見た。
…え?
目を擦ってもう一度見る。
(……85?)
数学のテストで見たことない数字が出て思わず立ち止まる。
え…85?!
「涼!見て!」
びっくりして嬉しくて席に戻って涼に答案を見せる。
「お、凄いじゃん。数学苦手なのに」
素直に褒められてめちゃくちゃ嬉しい。
すげ…初めて見た…
「真白くんと一緒にやってたよね、どんな勉強したの?」
けどその言葉で全部吹っ飛んだ。
ど、どんな…って…
「うわあああ!!」
「え、何。いきなりどうした」
項垂れて赤くなった顔を隠す。
くそ…っなんであんな勉強の教わり方で覚えてんだよ…
くしゃりと点数の部分を握りつぶす。
嬉しいけど、アイツに言ったら絶対調子乗るから言わねえ…っ
後日点数問い詰められてバレて「また次の範囲も先生プレイしようか」って勝手に約束されたのは言うまでもない…
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