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部屋に入ったらそれはそれはご立派なお部屋で、部屋が分かれてて外の眺めも最強だしまず部屋自体に露天風呂があるのでめちゃくちゃテンションが上がった。
「すげー!なにこれ!こんなのあんの?!」
興奮して部屋中探索してたらくすくす笑い声が聞こえてはっと我に返る。振り返ったら手で口元を隠して肩を震わせて笑ってた。
(まじでガキの反応じゃん…!)
「あ…ごめ…」
「何で?そんなに喜んでくれるならここにして良かったなって思ってただけだよ」
そう言って机の上にあったパンフレットを眺めてた。
ほんと一体いくらする部屋なんだろう…
考えないようにって思うけどやっぱりどうしても気になってしまう。
気にしないでって言われたからそうするのがいいんだろうけど…してばっかり貰うのは性にあわない。
「へえ、夜ご飯のバイキング豪華じゃん」
「ん…?ほんとだ、美味しそう」
手招きをされて一緒にパンフレットを覗き込んだらホテルのレジャーとか料理とか、この辺の観光地まで乗ってて二人で肩を並べて見る。
年末だからってのもあるのかな、すごい豪華なものだった。
「……ねえやっぱり俺半分払うって」
「またそれ?貰ったものは素直に受け取らないとモテないよ」
「モテなくていいわ!…だって、こんなの全部出してもらうなんて気が引ける…」
今すぐは無理だけど少しずつなら返せる。
俺がそういうのを「ありがとう」ってだけで簡単に終わらせられない性格だってわかったのか苦笑いして「うーん」とうなじを掻く。
「ったく…カッコつけさせてよ」
俺が折れないとわかったのか笑って髪の毛をくしゃくしゃにされる。
「じゃあ僕の誕生日の時にお返しして?それでお相子」
それならいいでしょ?と首を傾げる。
玖音の誕生日、確か8月。
…それまで一緒にいるって当たり前に思われてることに自惚れてしまう。
まあ確かに俺のために用意してくれたのに現金で返すのもよくないか…俺も同じ形で返せればいいよな
「…わかった」
「ん。もうこの話終わり」
頷いた俺を抱きしめてくれて身を任せる。
…素直にご好意に甘えよう…
しばらくそう抱き合ってて顔を肩に埋めれば玖音の甘い匂いがして奥がきゅってなる。
久しぶりに嗅いだかも…
すんすんと顔を寄せて玖音の匂いを吸い込む。
あ、なんかやばいかも…スイッチ入りそう…
しばらく我慢してた身体に好きな人の匂いなんて甘い毒で、身体が疼き出したのを感じて身動ぐ。
「ぅ…んっ」
「和くん?」
まだ着いたばっかで外も明るくて
浴衣に着替えてすらないしお風呂もご飯もなにも旅先らしいことしてないのに、もう欲しいだなんて…
ほんと俺って快楽に弱いらしい
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