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「ん、む…ッ」
「美味しい?」
「っ…甘…ぃ」
そっか、と唇を舐める玖音の仕草が色っぽくて好き。
小さいケーキは食べさせあってるうちにあっという間に口の間で溶けてしまった。
甘い、甘くて溶けそう…
気がついたら貪るように唇を重ねていて雰囲気に呑まれて呆けていたら、「そうだ」と何か思い出してカバンから何かの箱を取り出した。
「余裕なくなる前に渡しておかないとね」
「…?」
「開けてみて」
手に渡されたのは、何か見覚えがある箱で。
ハッとして慌てて中身を開いた。
「…これ…」
見つめたら軽く首を傾げて笑った。
「あの中で好きそうなのこれかなって思ったんだけど、合ってた?」
だってこれ…玖音にいいなって思ってクリスマスプレゼントに買おうと思って見てたピアスの、ネックレスタイプのものだった。
俺が何も言えないでいると顔を覗き込んできて目が合う。
「違った?」
「…ううん…っ、これ可愛いなって思ってた…けど」
「ん?」
……被った…
言うより見せた方が早いと思ってカバンの中から同じデザインの箱を取り出して渡す。
俺が出してきたのを見て驚いた顔をしていた。
「なんで…」
「…クリスマスプレゼント。あと…いつももらってばっかだからそれのお返し…って思ってたんだけど、結局また貰ってばっかだな…」
苦笑いして頭をかくと玖音は何故かきゅっと顔を歪ませて俯いた。
「…逆だよ」
「え?」
「僕が和くんに貰ってばっかり」
どういう意味…?
首を傾げてたら紐を解いて中のピアスを取り出して耳に付けてくれた。
シルバーと青い二つのリングが重なって光って
白い綺麗な髪と肌に映えて綺麗だった。
「どう?」
「…似合う、綺麗」
「和くんも」
手元からするりとネックレスを抜かれて前から首に腕を回されて胸元にシルバーと青のリングが光った。
素肌に金属の冷たさが当たってひんやりとした心地良さが生まれる。
意図してなかったけどお揃いが生まれて嬉しくなる。
ペアルックとかそういうのが好きなわけじゃないけどこういうのいいな…
「…お揃いかよ」
「いいじゃん、お互い束縛アイテムだし」
ピアスは確か、離れてても自分を感じてて欲しいって意味で
ネックレスは…首輪。束縛とか独占欲の意味。
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