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ボードを夕方で引き上げて旅館に帰ってきたその日の夜…
「いててて…」
「大丈夫?」
夕食を食べて部屋に戻る最中の道を肩を支えて歩いた。
普段あんまり運動しないのにいきなり長時間動いたから筋肉痛になったらしい。
ったく…無理するから。
食べてる間に布団が敷かれてたからとりあえずその上に座らせる。
その日のうちに筋肉痛来るのって若い証拠らしいけど、まさかこんなに早く来るとは。
「はは…運動不足ってことか」
「そりゃあ、俺は部活してるから慣れっこだけど玖音絶対運動系じゃないし」
「たまにジムは行ってるんだよ」
最近サボってるけど、と笑って布団の上に横になった。
そのまま寝る体勢に入る玖音の浴衣を慌てて引っ張る。
「とりあえず風呂に使った方が疲れとか取れやすいからお湯浸かろ」
「えー動きたくない」
「…ったく、すぐそこに露天風呂あるだろ」
駄々をこねる玖音の腕を肩に回させて抱き上げて露天風呂に連れていく。
昨日とは逆の立場になって俺が玖音の浴衣を脱がせて風呂に入れる。
人の脱がせるってなんか照れくさい。
風呂に浸かると淵のところに頬杖をついて俺を見上げる。
「昨日と逆だね」
「俺も今同じこと思ってた」
そう告げるとふふっと優しく笑って気持ちよさそうに目を細めた。
…なんか可愛いかも。髪を撫でるとくすぐったそうに身じろいで俺の腕を掴んだ。
「和くんも入ろ」
「…ん」
誘いを断る理由もなくて頷いて浴衣を脱いでお湯浸かった。
辺りを見渡すと雪景色が綺麗で、もう暗くなってるそこに証明が雰囲気あって落ち着く
部屋のテレビから恒例の年末の番組の音が聞こえて今年も終わるなあとぼんやり考えてた。
今年は…間違いなく隣にこの人に出会えた事が一番の思い出。
出会ってから濃すぎる数ヶ月だった。
色々思い出して笑ってたら玖音が首を傾げた。
「なんか今日ずっと笑ってる」
「んー…なんか色々思い出して」
男とすることが快楽になってて遊び歩いてどうしようもなくなってた俺をあの日見つけてくれて、
今でもこうしてそばにいてくれて、
「ありがとう」
口から出たのはたったその一言。
けど伝わってくれたのか、ぎゅっと抱き寄せられて肩に顔を埋められる。
「あー…」
「ん、?」
ぐっと顎を掴まれて喰らうように唇を塞がれてびっくりする。
ちゅっ、ちゅ、と啄むキスがくすぐったくて力が抜けていく…
「…くすぐったい」
「やっと二人きり」
唇から首筋に舌がはっていって紅い痕を残す。
濡れた肌を何度も舐められてぴくぴく震え出す身体。
確かに今日朝からゲレンデ行ってお互い個人練習してたからほとんど一緒にいれてなかったけど…
「お前が雪乃ちゃん達に声掛けたんだろ…」
「上手くなるには上手い人に付いてもらうのが一番」
「ひぅ…ッ」
耳を舐められて声が漏れる。
「本当は行って欲しくなかったでしょ」
「ふ…?」
「スノボ。二人で居たかったって顔してた」
「っ、」
息を飲めば肯定を表して意地悪そうに笑った。
なんでバレるんだよ…
「和くんが子供扱いするからちょっと意地悪した」
ごめんね?
とほんとに思ってるのかわかんないけど首を傾げられた。
「…バカ」
「だってこの後二人で居れるし。ずっと一緒だと身体もたないかなって」
それはどういう意味____
って聞こうとして直感的にわかったらぐっと抱き上げられた。
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