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.(透side)
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「…落ちたかな」
車に揺られて10分。
大人しくなった黒田くんを確認して目隠しと口の布を解く。
ぐったりと力が抜けて眠ってる。
うーん…ちょっと強すぎたかな。配分間違えたかも。
ビンにいれた薬を指で転がす。
「…にしても男なんて抱いて何が楽しいの?」
運転してる先輩に聞かれた。
悪い事に手染めまくりの人達。俺はそれを金で雇ってるだけ。何もしてない。
ほんと金出せば動くからちょろいなーって。
「顔はまあ可愛いと思うけど女のが柔らかいし気持ちいだろ」
「特別なんで」
「何、好きとか?」
「まさか。反応いいし面白いから」
「まじクズ」
「先輩にだけは言われたくない」
好き?そんなんじゃないよ。
楽しいから、それだけ。
嫌がるクセに快楽に弱くてぐしゃぐしゃにするのが楽しいから。
冬休みに若菜から電話があって改まって何かと思ったら一年前の黒田くんの一連について問い詰められた。
今更気づいたのかって気持ちと同時に、何で今知ったのかと思った。
黒田くんは逃げるように転校してったあと誰にも連絡先も学校も伝えなかったらしいから足つかなかったけど…まさか会ったのか?
逆に問い詰めてみたけど中々言わないから強行手段。
眠らせてスマホを弄ってみたら案の定黒田くんの連絡先があった。
また俺に利用されるなんてバカな若菜。
嫌いじゃないけど、ほんとお人好しで損してばっか。
お前が俺にそれを伝えたせいでまた黒田くんが、って考えてないのかな。
まあ感謝してるよ。
また久しぶりに遊べる機会を作ってくれてありがとう。
楽しませてもらわないとね?
「まあとやかくいう筋合いないから。何しようとお好きにどうぞ」
「どーも」
ぺろり、と舌舐めずりをして眠ってる黒田くんを見下ろす。
久しぶりだから後ろまた解さないと使えないかな…
なんて思いながらハッとした。
マフラーが緩まって覗いてる首元に光るネックレスと赤い痕見えた。
しかも何個も。
…もしかして…
「…ふうん、なるほどね」
もしそうなら、
それはそれで都合がいい。
ちゃんと思い出してよ
君を最初に女にしたのは俺なんだって。
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