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心が抉られていくみたいで苦しくて顔を逸らす。
弱気になったら負けだと思っていたのにあっという間に崩れてしまった。
忘れていたけど、思っていたより桃瀬との出来事は俺の心にも身体にも深いトラウマを残してる。
怖い…玖音や、遊んでた時の他の男にも感じたことのない恐怖が蝕んでいく…
ブチッ
「!?」
情けなく震えてる俺を見下ろして桃瀬の手がシャツのボタンを引きちぎって肌に触れられた瞬間にゾワっと鳥肌が立つ。
(…犯られる…!)
直感的にわかって自由の効いてる足をばたつかせて必死に抵抗した。
「おねが…っや…したくない…ッ!」
「もう諦めなよ、この状況で逃げれるわけないでしょ?それに言ったでしょ、イイコトしかしないって」
「やだ、やだ…ぁ!!」
露になった身体。
薄くなってきていたけど玖音のつけた痕が沢山残っている胸元。
あろう事か玖音の付けた痕の上に歯を立ててぢゅ…っと音を立てて吸われた。
違う人の印が濃く残って…こんなのみたら玖音に嫌われてしまう、それが怖くて悲しくてカタカタ震えていた。
「やめろ…っ」
「彼氏痕つけすぎじゃない?独占欲強そー」
にやにやしながら玖音の痕を消していく。
その度に何かが崩れていくみたいで…
消されたくなかった。
「やだ!!触んな!!離せ!!」
「…あー、うるさいな…口も塞がれたい?」
「…っ」
ぐっと顎を乱暴に掴まれて冷たい声でそう言われた。
きゅっと唇を結んだら「嫌だよね?」ってにっこり笑ってベルトを外されて下も脱がされた。
…乱れた格好。隠せない…
「黒田くんの事女にしたの俺なんだよ。ココに初めて挿れたのは俺」
「ひ…!!」
ぐりっと後ろを指で押されて背中が反れる。
全然気持ちよくない、ただの嫌悪感と恐怖しかない。
俺のモノも恐怖で萎えてしまって手で触られても反応しそうになかった。
「…んー、使ってみるか」
しばらく弄られたけど一向に勃つ気配がなくてつまらなくなったのか手を離して自分のカバンを漁り出した。
視線が自然とそっちにつられて手に持ってるものを見て驚愕した。
手に持ってたのは…よくわかんない液体が入った先が針じゃないタイプの注射器と太いバイブ。
それをもってじりじりと追い詰められる。
足を使って後ろに下がるけどすぐ捕まって膝を開かされた。
「ぁ、…っやだ…っ嫌…」
「はいはい、動かないでねー」
「ぁ、あぁ…〜っ…!」
押さえつけられて恐怖で窄まってる穴に先の柔らかい管が無理矢理入ってくる。
ちゅる…っと冷たくて少し粘度のある液体が流し込まれた。
溢れないように栓の役割のバイブを差し込んだそこはあっという間に飲み込んでって奥に届いてきゅうっと中が疼いて、それに泣きたくなった。
…どんなに嫌だって思ってても身体が反応してしまう。
嫌なのに、玖音にだけ感じてたいのに。
玖音と付き合って大切にされててすっかり忘れてた自分の淫乱さに悔しくて情けなくて涙が溢れる。
「や、だ…ぁ」
「中染み込ませないと」
悪魔みたいな囁きと同時に中に埋まってるバイブが抉るように動き出す。
「ぅあ!!ぁ…あぁ!!」
ヴヴヴ…っと機械音が響いて中の液体を塗り込めてく。
冷たくて気持ち悪かったその液体が徐々に熱くなっていく。
…いや、熱くなってるのは多分俺の方。
そのうち訳が分からなくなってしまうんだろうか…
『この身体も心も、全部僕だけのもの。もう他の人に触らせたりしないって…約束して』
その言葉に頷くと微笑んでくれた玖音を思い出す。
この間誓ったばかりなのに…ごめん…ごめんね…
「…ぅ…っく…ッ」
泣き顔なんて見られたくないからうつ伏せになって腕に顔を埋める。
尻を突き出してるみたいな格好になってしまったけど…顔見られるよりマシだった。
…どうせもう逃げられないなら…早く終わることを祈るしかない。
もう諦めかけたその時、脱がされたズボンのポケットに入ってた俺のスマホが震えてハッとする。
けど手が届かない。
届いたとしても取り上げられるに違いない。
伸ばそうとした腕から力が抜ける。
今何時だろう。あれから何時間経ったのかわからない。
…けどきっと玖音だ…仕事終わったのかな、
家で待ってたかったなあ…
涙が溢れて止まらなくて頬を伝って枕を濡らす。
玖音に会いたい。
…助けて…
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