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痛み。
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悠太郎に見つかってからもうだめだった。
何も考えれないでふらふらと歩いていたらいきなり身体を引かれて顔を上げたら見慣れた顔に酷く安心して、自分が今どんな格好してるとか昨日あった事がバレてしまうとかそんなの考える余裕もなく縋った。
「…はは…」
風呂場の鏡で全身を見て、なんだか笑えてきて乾いた笑いが静かに響いた。
痣だらけだし腹に白いの固まってるし酷い有様…
よくこれで外歩いてて他のやつに声掛けられなかったな…
…あの後のことはあんまり良く覚えてない。
外がうっすら明るくなるまでやられて、桃瀬が眠った後もしばらくただ呆然と天井を見上げてるだけで…意識がはっきりしないまま立ち上がって床に投げてあるぼろぼろの服を着て突き刺すような痛みに耐えて重たい足を何とか動かしてホテルを出た。
ただあの場所から離れたいって一心で必死だったんだと思う。
よく覚えてないけど歩き続けていたところを悠太郎に丁度よく発見されたらしい。
あれよあれよと家まで連れてこられて放心してたらお風呂を溜めてくれたから大人しく入ることにした。
「〜っ…った…」
シャワーで軽く身体を洗って湯船に身体を沈めてふわふわした浮遊感に少しだけ楽になって力が抜ける。
長時間の行為に多分切れてるだろう後ろに滲みてそろ…っと手を伸ばす。
まだ薬が抜け切ってないのか柔らかくなってるそこは簡単に俺の指を飲み込んでいって軽く締め付ける。
「ぅ、ん…」
感じたくないのに触るところから広がってくみたいで…
中を拡げて少し動かしたら奥の方からどろっとしたものが溢れてお湯の中に混ざる。
…汚い…苦しい
付き合ってもうしばらく経つけど、今更自分が過去に不特定多数としてきた過去が急に汚らわしいものに思えて自分が汚く感じてしまった。
今まで遊んでた罰が当たったんだろうか。
…もしくはお前はそういう人間だって突きつけられたのかな。
快楽に溺れる浅はかな奴だって。
わかったてたつもりだけど…玖音に出会って変われたかなって思ってたんだ。
…好きな人とするのがどんなに幸せか知ってるのに。
嫌いな奴に抱かれても感じて縋ったなんて…
(こんな身体大嫌いだ…)
ぎゅっと膝を抱えて零れてく涙をお湯の中に隠した。
気がついたら一時間程風呂にいて、やっと身体も少し楽になったからふらふらと立ち上がって風呂場を出ると悠太郎が用意してくれたのか下着とかバスタオルとか全部置いてくれてて少しだけ頬が緩んだ。
…悠太郎に見つけて貰わなかったら一人でどうしようもなかっただろうな…
だって玖音に会って何事も無かったかのようにするなんてまだ無理。
また若菜の事で首突っ込んで、俺を襲った奴に拉致られて犯されて、挙句感じたなんて…
…会えるわけない。
裏切ったのは俺なんだから…
「…悠太郎」
「ん、ああ、あがった?」
「うん…ありがと」
「どーいたしまして」
…待っててくれたのか。
部屋のクッションを抱き抱えながら座ってにかっといつもと変わらない笑顔を向けてくれるのにほっとした。
気になるはずなのに俺が詰まったら聞かないでくれて…感謝しかない。
その後も俺の気が紛れるように他愛のない話をして、軽くゲームとかして遊んで学校に行くはずだったのに付き合ってくれてずっと横にいてくれた。
その間も何も聞かないで、気がつけば夕方になっていた。
丸一日友達に学校サボらせて…悪い奴だな俺。
「ありがとう」
何となく口からぽろっと本音が漏れて伝えたら少し首を傾げてすぐにかっと笑った。
「部活ばっかだったし、たまには一日中ゲームってのも悪くないな」
「…ふふ」
悠太郎が部活をどれだけ大事にしてて、学校もなんだかんだ好きで、皆勤賞狙ってることも知ってた。
けどそれでも俺を優先してくれて、嘘だとしてもそう言ってくれて嬉しかった。
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