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目覚ましも鳴らずにふと目が覚めて瞼がゆっくりと開く。
すぐ目に飛び込んできたのは玖音の寝顔でまつ毛が長くて綺麗だな…なんて寝ぼけながら思った。
けどすぐに身体のだるさと腰の激痛に意識が覚醒する…
「…〜っ…!!ぃ…って…え…」
一度意識するとズキズキするのが鮮明になってきて腰を摩ったけどそんなんで収まるわけなくて顔を歪める。
昨日何回したんだろ…覚えてない。覚えてないというか数えてない…
ただ身体の調子からして相当ヤったのは嫌でもわかった。
いくら媚薬飲んでたからってやり過ぎだろ…玖音も、俺も。
(…俺めちゃくちゃイってた気がする)
昨日の行為を思い出して勝手に顔が熱くなる。
何度やっても朝を玖音の腕の中で迎えるのは恥ずかしくてなんとも言えない気持ちになる…
起こさないように腕の中から抜け出して身体を起こして床に足をついて立ち上がろうとしてその場にくてん、と座り込んだ。
「…あれ」
足腰が全然力入らなくてベットを使って手で支えないと立ち上がれないくらいにボロボロで苦笑いする。
これ元に戻るまで結構かかるぞ…
「何で床座ってるの」
「うわあ?!」
突然声がして後ろを振り返ったらベットに寝そべりながら眠たそうに目を擦りながら俺を見下ろす玖音と目が合った。
「あ…おはよう」
「おはよ」
そう言いながら俺の隣に来て持ち上げられてベットの上に戻された。
「まともに動けないんだから今日は大人しくここにいなよ」
「…動けなくしたの誰ですか…」
「僕」
へらっと笑う玖音に可愛くないことしか言えない。
視線を逸らして布団をかき集めてそれに顔を埋めて睨みつけた。
「このバカ、変態、媚薬なんか使いやがって」
少しの抵抗心からぶっきらぼうな言い方になってしまう。本当に俺って可愛くない…
こんな俺をいっつも可愛い可愛いって言ってくれる玖音に愛想つかされないか心配になる。
両サイドに手をついて覆いかぶさるみたいに近づいてきて顔を覗き込まれた。
「ごめんね、でも気持ちよくなれたでしょ?」
「…それは、そう…だけど」
ごにょごにょ口を籠らせて視線を外した先に見えたものに固まってしまった。
見覚えのあるチョコレートの箱と開けたであろう痕跡。
すっと頭が冷静になって冷えていく。
…まさか。
「…お前…チョコ…」
恐る恐る聞いてみたら俺の聞きたい本当のことに気づいたみたいで「ああ」と視線を俺と同じ方に向けながら笑った。
「美味しかったよ。もっといいもの入ってたし」
そう言いながらヒラヒラと便箋を宙に舞わされて体温がぐんと上がる。
恥ずかしいから帰ったあとに見てって言ったのに…!
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