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同じクラスになれたことに自分だけ浮かれてるような気がして少しだけむっとした。
「…んだよ…玖音は別に嬉しくねえのかよ」
『そんな訳ないでしょ。嬉しい』
「……ん」
けどそんな一言ですぐ嬉しくなる。
単純…
「おーい、和ーそろそろ再開するぞー」
「あ…、今行く!」
悠太郎の声が微かに聞こえて大きな声で返事をする。
もうちょっと話したかったけど仕方ない。
「ごめ…部活戻んなきゃ」
『うん、わざわざありがと。また明日ね』
「ん、じゃあ」
通話終了ボタンを押して部活に戻る。
明日玖音の家に行くって約束をしてたからそれを楽しみにここ数日頑張ってきた。
春休み入ってからゆっくり会える約束は久しぶりで身体も軽くなった気がした。
「うっし!やる気出てきた!」
「…ほんとわかりやすいなー和」
横でにやにや笑って競い合うようにボールを追いかける。
新たなクラスが俄然楽しみになって部活に勤しんだ。
_________
「黒田ちょっといいか」
「?…はい?」
午前、午後練を終わらせて着替えて学校を出ようとした時に先生に呼び止められた。
三年生クラスの担任になる先生。まあ元々担任だった人だからそこに関しては新鮮味は全くない。
「お前真白と会う予定あるか?」
「へっ?!な、んでですか」
いきなり玖音の名前を出すから過剰に反応してしまう。
ま、まさかバレたわけじゃ…
「いや、アイツ学年上がるのに少し書かなきゃいけない書類があってな、お前が仲いいって赤西から聞いたから持ってって貰えないか?」
「え、あ…はあ。いいですけど…」
「じゃ頼んだぞ!」
何教師に友好関係教えてんだよ…!(友人ではないけど)
少しだけ焦りながらも感謝?をして封筒に入った紙を受け取った。
なんか急いでるっぽかったし、まだ玖音もバイト行く前だから渡すくらいなら今日行ってもいいよな?家帰って明日渡すってなると俺が忘れそう。
そう思って自分の最寄り駅を通り過ぎて玖音の家へ向かった。
そこで知る衝撃な事実をこの時はまだ知る由もなかった…
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