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(あれ…いない?)
やっと入れたけど中にあの人はいなかった。
キョロキョロと店の中を見回してるとライトさんと呼ばれてたお兄さんが俺をカウンターに案内してくれてその目の前に立って「誰か目当てのキャストがいるの?」と聞いてきた。
「えっ」
「誰か探してるんでしょ?」
「…はい、あの名前わかんないんですけど、ホワイトアッシュ?って言うんですかね、綺麗な髪色した…」
ああ、と途中で遮られた。
「レオンのことだねきっと。アイツ最近固定客多いなあ〜」
負けてらんねえなと軽くガッツポーズをしてくすくす笑うライトさん。
それに釣られて俺も笑った。
レオン…レオンさんって言うんだ。
「あいつなら23時出勤だからあともう少しすれば来ると思うよ。それまで飲んで待ってる?」
「はい、そうさせてもらいます。…ノンアルで」
「お酒飲めないの?」
俺がノンアルを頼むとまた笑われて、でもあっというまに美味しそうなノンアルコールのカクテルを出してくれた。
飲めないわけじゃないけど…もうレオンさんに未成年だってバレてる以上その目の前でお酒を飲むのはちょっと気が引けた。
店には俺以外に二人くらいしかいなくて、どの人も大人の人で静かにお酒を楽しんでるタイプの人だったからライトさんはほとんど俺の話し相手になってくれた。
気さくでとてもいい人だった。
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