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「ちょちょちょ、待って!!玖音…ってば!!」
「待たない、和くんに三日も触ってない」
「たった三日だけど?!」
夏休みに入る前の終業式。
LINEで言おうかと思ってたらその日珍しく学校に来た玖音を見つけて、『放課後帰る前に階段にに来てほしい』とLINEを入れておいた。
そして待ってたら突然伸びてきた腕に捕まってずるずると階段裏に引きずり込まれてあっという間に腕の中に閉じ込められた…
やたらと身体をまさぐってくる。
この流れはまずい…!
「と、とりあえず離せ!!こんなとこで盛んな…っ」
「前ここでイッちゃったの誰だっけ」
「っ、あれはお前が!!…ってそうじゃなくて〜っ!」
胸板を押し返して無理矢理離れる。
そして間髪入れずに玖音の前にびっと手をやって睨みつける。
「しばらく俺に触るの禁止!!」
「…?」
突然の宣言にきょとんとしてる玖音。
禁止令。
俺がちゃんと練習するためにはこれをするしかない。
セックスだけって思ったけど、きっと触られると流されてしまいそうだから終わるまでは極力近づきたくなかった。
自分の意思が弱い事は自分でよくわかってる…
しばらく沈黙が続いたけど、それを先に破ったのは天使の笑顔の玖音だった。
…目は笑ってないけど…
手首を掴まれて身体がびくつく。
じりじりと距離を詰められて壁に追い詰められる。
「…ふうん」
こ、怖い!怖いです玖音さん!!
近づいて壁に背中がついて逃げ場がなくなって蛇に睨まれたカエル状態…
絶対なんかされる…!
と思ってぎゅっと目を閉じて身を構えたけど…何も起きない。
「……?」
不思議に思ってそろっと目を開けるとただ俺をじっと見てる玖音がいた。
…なんだ?
お互い何も言わずに沈黙の時間が続く。
「わかった」
「…え」
けどあっさりそう言われて離れていった。
「じゃあバイトだから行くね。ばいばい」
最後にそれだけ言われて玖音は帰っていった。
…なんだ…怒んないのか…?
てっきり何でだとか色々問い詰められて嫌だって言われると思ってたから拍子抜けだった。
そしてそのまま夏休みに入ってしまった。
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