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.(玖音side)
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こんな風にぐっすり眠れたのはいつぶりだろう。
安心して眠れたのはきっと…
「…ふぁー…っ…」
目を覚ますと腕の中にすやすや寝てる和くんがいた。
…ああ、そっか…和くんの家
周りを見渡したら暗くてよく見えなかった和くんの部屋が見えて、和くんの匂いに一晩中包まれてるみたいだった。
(…だから眠れたのか)
結局和くん最後の方は気を失うみたいに落ちてったけど…ゆっくりしてなんて言いながら何度も縋ってくる姿が可愛くて止められなかった。
起こさないように腕から下ろして頭を撫でる。
それだけでふにゃんと顔を緩めるから…ほんと可愛い。
「…猫」
くすくす笑いながら髪の毛に指を通す。
頭を撫でながら…考えないようにしてたことかふつふつと湧き出てきて、思わず手を止める。
…本当にこれでよかったのか?
そばに置いておきたい
そう願ったのは自分だけど、迷いが生まれる。
好きだけど、
僕のそばにいることで傷つけるかもしれない。
またあの時みたいに。
けれどもう決めたから。
そばにいてほしいから、だから。
「必ず守るよ…和くん」
額に口をつけて誓った。
自分が傷つくことになっても
君は守ってみせる
だから少しでも長くこの幸せが続きますように
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