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やっぱ手紙なんて書くんじゃなかったなんて後悔しても遅い。にやにやしてる玖音を見て顔から火が出そうなくらい恥ずかしくて…
「こ、の…っ!」
「おっと」
手紙に手を伸ばして奪い返そうとしたけど更に高く挙げられて手が空を切ってバランスを崩して玖音に抱きつくような体制になった。
気づいた時にはもうきつく抱きしめられててドキドキなる心臓の音がうるさくて死にそう…
逃げれないから顔をぐりぐりと押し付けて隠した。
「…ぅー…今すぐ忘れろ…」
「何で?凄い嬉しい」
「…あそ…」
嬉しい、そう言われて嬉しいのに照れくさくて素直に返事が出来ない自分が可愛くない。
…素直になりたいから手紙書いたのに逆効果じゃんか…
服の裾を握りしめて顔を上げられないでいると髪をくしゃくしゃに撫でられた。
ふわふわした髪の毛に顔を埋められた気配がして抱きしめる力が強くなる。
「こちらこそありがと、僕も大好きだよ」
「ッ…」
けどこうやって玖音はいつも伝えてくれるから恥じらいも何もかも捨てて伝えたくなる。
俺は何を恥ずかしがってるんだろう。恥ずかしいことなんて何も無いのに。
玖音を好きな気持ちに負い目も何もない。
大好き、それじゃもう足りない_____
「…玖音」
「ん?」
少しだけ顔を覗き込んで視線を絡ませる。
「……愛してる」
「…え…」
「……」
「………」
何故かお互い固まってしまってただ見つめ合うだけの時間が過ぎていく…
…気まずい…
「…やっぱ聞かなかったことに…」
「嘘嘘、びっくりしちゃっただけ…はは」
沈黙に耐えれなくてなかったことにしようとしたら力の抜けた笑い方で抱き心地のいいように俺の肩に顔を埋めていた。
なんでいきなりこんな言葉が出たのかわからないけど「好き」や「大好き」じゃ今の気持ちは伝えれなくて口からポロッと出てしまった。
初めて言ったかも…愛してるなんて。
照れくさかったけど嘘偽りのない気持ちだから、ちゃんと伝えたくて…
赤くなってるであろう頬を隠すように頭を押し付けて抱き締めた。
「僕をどれだけ執着させれば気が済むの」
「…知らねえよ…」
もっとしてくれたっていいなんて、そんな風に思うのは可笑しいだろうか。
俺だけを見てて欲しい、求めて欲しい、他の人になんて目移りしないで…
そんな風に思ってじっと見つめた。
「…ずっと好きでいてね」
「…ふふ、うん」
甘い雰囲気に包まれて引き合うように唇が重なる。
そのままキスを繰り返してるうちにまたそういう雰囲気に飲まれて朝からもうワンラウンドしたのは言うまでもない…
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