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自覚-2
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黒尾「まあ、その認知で間違ってはないんじゃない?赤葦は」
赤葦「女の人としか恋愛したことありません」
黒尾「彼女は」
赤葦「今いません」
黒尾「いたんだ」
赤葦「一応」
黒尾「何人?やった?」
赤葦「2人です、残念ながらそこまで辿り着けては…」
黒尾「わお、勿体ない。DTのまま処女を貰える身としては嬉しいけど」
赤葦「なんで付き合う程なんですか、しかも俺抱かれるんですか」
友達とすらこんな話しないのに合宿の夜というシチュエーションの所為だろうか、完全に黒尾さんのペース。
黒尾「じゃあチューは?」
赤葦「…まあ」
黒尾「いつしたの、赤葦って欲情とかすんの」
赤葦「彼女いたときです。下世話ですね、人並みですよ」
黒尾「淡々と答えてくれて黒尾さん嬉しいな〜赤葦ってムッツリそう、意外と合宿中とか溜まってそう」
赤葦「人のこと勝手に変な妄想しないでください」
黒尾「えー、でも好きな人想って色々想像したり抜いたりするでしょ?それともビデオ派?」
赤葦「いやまあ確かに……。て、え。」
自分がまた熱くなっていくのが自覚できる。この人の好きな人は俺であって、そういうことで合ってるのだろうか。
黒尾「今、俺を想像しただろ」
完全にからかわらている
赤葦「…!とんだ変態ですね」
黒尾「赤葦からそんな言葉が出るなんて、俺Mじゃないけどそれで抜けるわ。ほんと可愛いなお前」
こんなに近かったかな
でも移動はしてない。俺が意識してるのだろうか。
黒尾「顔、赤いよ」
赤葦「わかってます、見ないで下さい」
手で顔を覆う。赤い自分はらしくない気がする。
隣で黒尾さんはどんな顔をしているのだろうか。
そもそもこっちを見ているのか、何考えてるんだろう。
黒尾「こっち向いて赤葦」
赤葦「やです」
黒尾「やな事しねぇから」
顔尾を覆っていた手を下ろし、ゆっくり顔を上げる
黒尾さんが真っ直ぐ俺を見ていた
相変わらず意地の悪そうな目
でもどこか優しい、吸い込まれそうな
黒尾「お前の見てないとこで俺、こんな目で見てんの」
黒尾さんの顔が近くなって、でも俺は動けなくて、その目をずっと見続けることしかできなかった。
そっと唇が触れる
少し俺よりも大きな意外と水分を含んだ潤った唇
俺は目を開けたまま、長くはないけどまつ毛多いな
とか閉じられた瞼を眺めながらぼーっと考えて
呆気なく男に唇を奪われた
唇を離されてからことの重大さに気づく
赤葦「あ、あの。何してんですか、なんの挑発ですか」
黒尾「やな事しないっつったじゃん、顔赤いし」
赤葦「突然で驚いただけです、嫌かもしれないじゃないですか」
黒尾「嫌なら男に告られた時点でお前なら上手くかわしてとっくに帰ってんだろ」
俺は嫌じゃ無かったのか
でも黒尾さんのことは好きではない、木兎さんのことを好きだということを自覚しただけ。
黒尾「明日からお前は木兎を意識する、と同時に俺のことも意識する、揺れ動いて俺に落ちる」
赤葦「厄介な感情です、気付きたくなかった。それにしても自信家ですね」
自信ね…とブツブツ呟いてからじゃあまた明日と黒尾さんは去って行ってしまった
ザワザワする、久しぶりの感情
その夜は唇に残った黒尾さんの熱がなかなか消えてくれなかったのを覚えている
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