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「恭平くん」
「は、はい」
隼人さんに呼ばれて声が上ずった。
「父さんと啓介さんのこと、認めてくれてありがとう。それに、一緒に暮らそうって言ってくれたみたいで……俺、本当に嬉しかった」
「い、いえ。家族……になるのなら、そうしたいなって思ったので……でも、一人で勝手に話を進めちゃって、ごめんなさい……」
「謝らないで。恭平くん、優しくていい子だねって父さんと話してたんだ」
「や、そんな……」
「謙遜しないで。……それでね、俺も父さんも、花森家に住まわせてもらいたいんだ。」
え??
隼人さんも……?
「おい、隼人。一緒に暮らすのは全然構わない。むしろ、そうしてほしいが、亜美奈はどうするんだ?」
と、親父が言う。
「亜美ちゃん……?関係なくない?俺たち家族の問題でしょ?」
「お前ら、結婚話出てたんじゃないのか?」
「それは、亜美ちゃんが言ってるだけであって、俺はまだ考えてない」
「そうなのか?半年前だっけか?亜美奈連れて挨拶来たの。あの時……」
確か……隼人がトイレで席を立ったとき
亜美奈が"結婚近いんです"
みたいなことを言っていたぞ?
と、親父が言った。
「そんなこと、知らないよ……」
ハァ……と、隼人さんがため息をつく。
「まぁ、亜美ちゃんとはまたちゃんと話すから。今はその話はいいよ」
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