アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
.
-
「それ…………で……?」
「今とても大事な人が居て、その人と付き合ってるってハッキリ言った。」
ハッキリ言ってくれたんだ、隼人さん……
凄く嬉しい……。
「俺、隼人さんを返してって言われたんだ……凄く辛かったよ……」
「ごめんね、恭平。でも俺、亜美ちゃんにヨリ戻して欲しいって言われても、正直なんとも思わなかったし、むしろ、恭平のことが頭に浮かんで、早く会いたいな。早く帰ってこないかな。とか、そんなことばっかりで……」
亜美奈さんとは長年付き合ってきたから
ヨリ戻して欲しいって言われて
少しは揺らいだのかなって正直思ってしまった。
情けないな、俺。
「隼人さん、ごめんね。俺、隼人さんのこと、少し疑ってしまった。気持ち揺らいだんじゃないかって。だから、俺に言えなかったんじゃないかって……ほんとごめん……」
「謝らないで。俺が悪いんだよ。正直に言わなかったから、誤解させることになったんだ。恭平、ごめんな。俺、恭平のこと大好きなんだ。ほんとに、凄く愛しい存在で…………」
隼人さんの目から雫がこぼれ落ちた。
「は、やとさん…………俺も大好き。俺も隼人さんのこと凄く愛しいよ……」
隼人さんをギューっと抱きしめた。
しばらく隼人さんは俺の胸で泣いていた。
俺、こんなにも愛されてるんだ。
バカだな、ほんと。
少しでも疑ってしまった自分が情けなくて……
情けなくて、たまらない……
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
87 / 90