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「あ~…。キモいは言い過ぎたか。とりあえず、俺の部屋は汚いから二人共出て行ってくれよ…。」
言いながら、白摩は床に座れ込んでいる榎野に手を差し出す。が、榎野は白摩の手を取ろうとしない。それどころか、改まって正座になると、真剣な眼差しを白摩に送ってくる。
「単刀直入にお聞きします。…白摩さんは、ゲイですか??佐々先輩が好きなんですか??」
「な…っ」
動揺したのは問われた本人だけではない。楠田は目を白黒させている。
「おま…っ、初対面の人に向かってなんちゅー質問を…。」
「違うなら、違うって言って下さい。ってか、エロ本どこですか??見当たらないんですけど。」
「榎野ォォォ!!」
表情を目まぐるしく変える楠田を横目に、白摩は答える。
「え…、ええっと。…エロ本、って??」
鎖骨の辺りをボリボリ引っ掻きながら、榎野は返す。
「ヌく時に必要でしょう??」
「えええ、榎野の助平!!」
「…相も変わらず、ボキャ貧の人はちょっと黙っていて下さい。」
わちゃわちゃしている二人を目前に、白摩は話題についていけない。
「ううんと…ヌ…??」
「年頃の男は、シモの処理にいるじゃないですか。」
榎野はしれっと答える。後ろでは、連れが頭を抱えていた。
「あ~…。シモの処理、は…ミチがやってくれていたから。」
白摩が返すと、客人の身体が硬直する。
「…へェ。」
「はァッ!?」
それまであわあわしてばかりだった楠田が素っ頓狂な声をあげ、白摩に迫ってくる。
「え??え??ぬ…っ??その、処理っていうのは、いつから佐々がやっていたんですか!?」
「…中学に成り立ての頃から、だな。」
「どうやって!?」
口と手で…、と白摩は答える。奇声を連発する楠田に、白摩は困惑を隠しきれない。興奮気味の相方を案じてか。今度は榎野が質問してくる。
「どのくらいの頻度で??」
「わっ、わっかんねぇ~…。したい、って思ったら呼び出していた。」
二人の横では、楠田がブツクサとつぶやいている。
「おかしいとは思っていたんだ…。メンバーの中で一番女子にモテんのに、誰とも付き合おうとしないし。付き合っても日が浅い内から別れちゃうし…。てっきり理想が高いと思っていたけど、中坊から目をつけて育んでいたなんて…ッ!!駄目だ!!俺、佐々の趣味全然わかんねぇ~よ!!」
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