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亡くなる前に、きちんと話し合いたかった。懺悔を呟いた白摩は、突如くしゅん、と小さなくしゃみをする。白摩の顔を覗き込んで、幼馴染が心配そうな表情をする。
「…少し前まで引きこもりをやっていた癖に、こんなびしょ濡れになって。」
幼馴染は小さく微笑む。
「…うちに来いよ、このままじゃ風邪をひく。」
「うん…。」
佐々に抱きついて、来訪者は笑顔のまま大きく頷く…。
湯船から上がり、ほかほかした身体に幼馴染の服装を借りた白摩は先程の客間で胡座をかいていた。両肩に白いタオルをかけている。
「ああ、湯加減、どうだった。」
「うん。ちょうどいい。…ごめんな、いきなり押しかけて。」
照れたように俯く白摩を眺め、幼馴染は目を眇める。
「…こら、ハル。」
「ん??」
佐々は、幼馴染の濡れた髪を指摘する。
「まだ濡れているだろ。」
白摩は髪の先を摘んで、小さく呻く。
「あ~…。さっきちゃんと髪を拭いたんだけどな。」
「拭き足りないよ。…おいで。」
両手を大きく開いた佐々の太腿に腰掛け、幼馴染は正面に向き直る。湯上りのシャンプーの匂いが佐々の鼻腔を擽る。
タオルを手にして、わしゃわしゃと髪を撫でられる。白摩はしばらく目を閉じて、幼馴染の手を楽しんでいたが、やがてぽつりと零す。
「ミチ、あのさ…。」
「うん??」
「ん~っと、榎野??君にヌき方教えてもらったから。」
次の瞬間。がっし、と佐々は幼馴染の肩を強く掴んでいた。
「え…。痛…っ、なにミチ…。」
「どこの風俗に行ったんだ!?」
血相を変える幼馴染に、白摩は動揺を隠しきれない。
「…えっと、一人でヌく方法だから、そのフーゾク??はよくわかんない。」
答えを聞いて、幼馴染は安堵から全身の力を抜いていく。
「…何だ。よかった。」
「…って、違う!!エロ本って何!?俺らがこういうことするのって、おかしいの!?」
佐々はちらりと幼馴染の身体を眺める。相手の艶めいた瞳に、白摩は挙動不審になってしまう。
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