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「え…。何??」
「…ハルにエロ本は必要ない。俺がいるから。」
「は、はぁ…。俺にエロ本がいらないんなら、詳しく知らなくてもいいような…。」
大丈夫、と佐々は力強く頷いて、幼馴染の身体に服越しに手を這わせる。手つきに違和感を覚えた白摩は、ん…っ、と小さく声を漏らす。
「…じゃあ、身体は大丈夫なのか??」
「みんな聞くけど、俺は何の病気の心配されてんの??」
訝しげな白摩を横目に、幼馴染は相手の首筋に唇を這わせる。
「ちょっ…とぉ、ミチさぁ~ん??」
「久々に会ったんだ。…いいだろ??」
ルックス抜群である幼馴染の上目遣いに、白摩は譲歩するしかない。
「ん、まぁかまわないけど…。」
「こんなヤキモキした気持ちになるなら、最後まできちんとやっておくべきだった。」
意味深な発言に、白摩は反応せざるを得ない。
「え!?待って、最後って何!?さっきから何の話してんの!?」
「…ハルを大人にする話だよ。今から方法を教えるから、僕の言う通りにしてね。」
「うん??大人…になるって言うなら、やる。」
ふふ、と心底嬉しげに微笑んで、佐々は相手の口付ける。
「…最初はちょっと変な気分になるかもしれないけど、その内ずっとよくなるから。」
「あの、ミチさん??なんか雲行き怪しい話になっていますケド…。」
「大丈夫、これから先も俺がハルを満たしてあげるから。」
お前はずっと僕のものだからね、と耳元で囁かれて、白摩は嬉しさのあまりぎゅっと目を細める…。
翌日。結ばれた二人は、駅のホームで電車を待っていた。佐々は家出をやめ、実家に戻ることになった。
朝早く、まだ空気が冷たい。幼馴染は薄手の黒いロングコートに身を包んでいる。白摩は迷彩のオーバーオールを羽織っていた。…が、白摩は何故か微妙に腰を曲げている。
「…ま、まだ腰がズキズキすんだけど、ミチ。」
「うん。僕が興奮した証拠だね。」
「とびっきりの笑顔でサラッと爆弾発言かますなや…。」
ホームは無人に近く、周りをキョロキョロと見回した白摩は幼馴染にぺっとりとくっつく。佐々は、甘えん坊の幼馴染の手をとって自分の腕と恋人繋ぎにしてやる。
「…なぁ、ミチ。」
「うん??」
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