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死ぬ事にしました。
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「こちらもいつでも大丈夫なのでレイ君の希望に合わせます。」
レイ君、
その部分だけを何度も読み直す、名前で呼ばれたのはいつぶりだろう?
トントンと話は進み、明日の昼から会うことになってしまった。
会うと決まってから僕は何度も鏡で自分の顔や背中を見た。少しでも薄くならないかなと市販の傷薬を塗ってみる。
気付けば世が明けていた。
7月だというのに僕は薄い長袖のシャツを着てマスクをし、伊達メガネをして、髪の毛ですこでも目立たなくと、長めの前髪を左側に少し多めに分けた。
待ち合わせ場所につくと、平日だというのに沢山の人がおり思わず下を向く。
あの人を、平野さんを探さないといけないのにどうしても顔が上げられない。
平野さんに「つきました」とメッセージを送ってから返事が返ってこない。
やっぱり、僕とは会いたくなかったのかな...
ここまで来たけど、僕のこと見つけて、嫌になって帰っちゃったのかな...
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