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日常-6
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「おはよー。澪、奏……いつ見ても同棲しているみたいだなぁ………」
「お早うございます蓮様、夏様、秋様、白様。ご冗談を仰らないでください。私は執事として、奏様のお側にいるだけです。それ以上の感情はありませんよ」
「澪、ちょっとくらいは思ってくれててもいいんじゃないか…?」
「奏、また振られたね!」
「まただな」
「ま、た………」
「お前らよ、ハッキリ言うな。傷が広がる……」
本当は好き、心から愛してる。
そんな愛してやまない奏様のお側にいられることがどんなに幸せか。
まぁ、気づかれては終わりなのだから笑って済ませられるくらいがちょうど良い。
歩き初めてすぐにエレベーターホールにつく。
皇名学園では2棟の高層ビル並みの寮があり、そこの最上階に生徒会と風紀委員会専用の部屋がある。
最上階は理事長と警備員が持つマスターカードキーか生徒会専用カードキーがなければ入れない仕組みになっている。
さらに部屋には指紋認証があり、防犯は完璧だ。
去年からは十神家の者が入学するから、とその他にもいろいろセキュリティが追加されたというのは余談である。
「振るも何もありません。私は今までもそしてこれからも奏様にお仕えいたしますよ」
「……どんまい奏…………」
「みなまで言うな………」
そうして雑談を交わしながら、エレベーターに乗り、始業式の会場である第一講堂へ向かった。
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