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生徒会室にて-2
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カタカタとパソコンのキーを叩く音と紙の擦れる音だけがこの部屋の唯一のBGM。
奏様が時々判子を押し、それをファイルに入れる事がアクセントになる。
「ふぅ………」
誰かとも無く息が漏れた。
もう仕事をやり始めてから3時間半は経ったか。
時計を見ればそろそろ午後13時になる。
「………そろそろお昼にしましょうか?」
「そうだな…。澪、お茶頼む」
「さんせぇ〜……つーかーれーたー!」
「もう首痛い…!」
「目も痛いな…!」
「おや、つ!ケーキ…!」
時間もちょうど良いし、何より皆様の集中力が切れ始めている。
「俺、レモンティー!」
「「ミルクティー!ミルクたっぷりで!」」
「い、ちご!」
次々に飲み物の注文が入るが、いつものことで皆様のお昼とお茶の用意は私がやっている。
「分かっていますよ、奏様はお茶ですね。夏様、秋様はミルクティー。蓮様はレモンティー。白様はいちごオレですよね?」
奏様一人分だけを用意するよりはと思った奏様が私に仰ったのだが、皆様に喜んでもらえるのはとても嬉しいのだ。
皆様のお昼の準備をするべく、簡易キッチンへ向かう。
飲み物を先にテーブルに運んでから昼食の用意を始めた。
今日のメニューはハンバーグ。
朝のうちにタネを作り、寝かせておいたハンバーグの元を冷蔵庫から取り出して、火加減を細かく調節しながら焼き上げ大きめの皿に盛り、付け合せに人参とジャガイモとブロッコリーのグラッセを置く。
冷蔵庫から茹でてオリーブオイルに漬けておいたサラダチキンとトマト、レタス、アボカドを出す。
ボウルに一度トマト以外を全部適当な大きさに千切って入れ、オリーブオイルで味を整えたら小皿に移し、カットしたトマトとクルトンをトッピングする。
最後に今作ったデミグラスソースをかける。
ただし、白様は辛いものが本当に嫌いなので別に用意した甘めのソースをかける。
パセリを散らし、ワゴンでテーブルに運ぶ。
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