アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
宇宙人襲来!-2
-
「失礼しました。私、生徒会副会長をしております宝生澪と申します、以後お見知りおきを。これから職員室にご案内させていただきますので、私に付いてきてください」
「お前、澪って言うのか!よろしくな!俺、宇理!宇理って呼べよな!」
初対面の相手にここまで言えるとは、なかなか図太い人だ。
「澪、お前作り笑いなんて辞めろよ!」
はて、私がいつ笑ったというのでしょう?
親衛隊長さんには無表情でも素敵!と結構好評だったし、もともと親しい人以外であまり笑わない性格だったので特にこの表情を気にしたことはなかった。
初対面だからとやった愛想笑いがそう見えたのだろう。
「では宇理さん。私のことはお気になさらず、さぁ早く行きますよ。久しぶりの授業に遅れるのは勘弁です」
「宇理でいいぞ!なぁなぁ、澪は何か好きなもの有るのか!?」
いちいち大きい声に朝からうんざりしながら適当に答えておいた。
以前同じような質問に純粋に応えたことがある。
その時は大量のプレゼントと称した荷物が家に届き、処理に困った経験をし、中には良く分からない薬とともに送られてきたものもあった。
以来、真面目に答えるなと奏様から言いつけられている。
この転校生、期間が短いとはいえ問題を起こしそうな感じがしてやまない。
先程来た道をやたら煩い問題児と一緒に引き返していった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
19 / 523