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初めての-8
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「…っは、すまん…澪」
奏様が目を閉じたことで目の支配から開放され、肩で息をしていると、いつ脱いだのか分からなかったブレザーを床に敷き、その上にそっと身体を降ろされた。
布越しでも伝わってくるひんやりした床に心地良さを感じる。
「………2本、いけるか……?」
奏様は錠剤を取り出した紙袋から今度は、透明な液体の入った注射器を取り出した。
腕まくりをし、それを自分の腕に打った。
得体のしれないその液体に止めようとするが、まだ身体が痺れて動かない。
1本目を打ち終わりそこら辺に投げる捨てると、また紙袋から同じ物を取り出した。
同じ様に腕に打ち、深呼吸を繰り返す。
奏様の首筋に、汗の粒が流れた。
瞬間、比べ物にならない位のフェロモンが奏様から放たれる。
「……んっ、ゃぁ……はぁ、あ…つぃ……」
「…ぐ!?……何、だ……なぜ…効かない…?」
もう考える事などできない頭は、ただひたすらに、αを求めてしまう。
目の前にあった奏様の手に、頭を擦り付ける。
「…っれい!…やめろ、ダメだ…フー……フッ
ー………」
奏様から苦しそうな声がした。
「っく、そ…!」
奏様は自分の腕を持ち上げ、口元へ持っていく。
それを見ていると、目はいつもの色に戻っていたけれどやっぱり、辛そうだ。
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