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人々の活気で溢れていた町から外れ奥へと進むと人影が減り緑が多くなってきた。
「本当にお前も行くのか?」
先住民であり、体術も魔術もあまり得意ではないセルには酷な森であろう。
「はい。気分屋さんだけ行かせるのは申し訳ないですから」
「お前死ぬかもしれないぞ?」
ギルドに所属している者でさえ、入りたがらない森にセルが入る事は言わば自殺行為だ。
「っ…それでも…構いません」
「………」
セルの目から強い意志を感じる。
「ばーか、お前が死んだら誰が俺に報酬払うんだよ?お前もちゃんと生きて帰れ。だから、絶対俺から離れるなよ」
「はい!」
セルは元気よく返事をすると先を歩き出した氷雨に引き続き森に入った。
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