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シルキー捜索後の数日後
氷雨は気分屋の店でだらけていた。
「あーあ、今日も客こねーなー」
呑気に欠伸までしている。
「たまには宣伝に行ったらどうだ?」
赤鬼が緑茶を飲みながら提案する。氷雨が元の世界の緑茶を再現したものをいたく気に入ったらしく、赤鬼はそればかり飲んでいる。濃い目が好きなのか液体の色が真緑だ。
「赤鬼。そんな面倒くさい事氷雨がするはずないではないですか。怠け者なんですから」
「ジェフは俺の事よく理解しているが言葉に棘があるな?」
「そんな事ないですよ?」
何を考えているか分からないジェフの笑顔に胡乱な目を向ける。
テーブルの上に用意されているクッキーを一掴みし口に運んだ。お菓子づくりが得意なジェフが時たま作ってきてはお茶菓子として出してくれる。
今日も美味いと思いながら摘んでいると来客の鈴がなった。
「いらっしゃ〜い」
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