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「見て!ソルビル団長よ!」
「今日もかっこいいわ〜」
「新フロア解放おめでとうございまーす」
街を歩いていると色んな所からソルビルに向けて声が掛けられる。ソルビルは、その1つひとつに丁寧に返しながらファンを賑わせていた。
そんなに有名人なんだな。この人。
この依頼を受けるまで全く知らなかった氷雨は、街人の反応を見て驚く。
「さ、ここが今俺らが泊まってる宿だ」
ソルビルが案内するまま宿に入って行く。
「それにしてもどうして30階に泊まってるんですか?」
「常に最前線にいるわけじゃない。新フロアを解放した後は少し休憩を取る事にしているんだ。焦って無駄死にさせたくないからな」
「なるほど」
至る所、今は休憩時期。最前線で常に緊張感がある中潜入するよりは、今の時期で丁度良かったな。
人数が多いから別館を借りているらしく、一旦中庭に出ると希望の光の団員と思しき物が剣を振っていた。
「あ、ソルビル団長。おかえりなさい!」
「あぁ、ただいま」
「その子ですか?期待の新人って言うのは?」
ソルビルの後ろに立っている氷雨をちらっとのぞいて来る。
「氷雨です。よろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げる。よろしくな!と言い残し男はまた素振りへと戻った。
その後も何人かに同じ様に挨拶をし、館内の中を軽く案内された。
「さ、ここが氷雨さんの部屋だ。1人部屋だから好きに使ってくれ。18時に夕飯だからさっき案内した食堂に来てくれ」
「分かりました」
「じゃ、また後でな」
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