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ソルビル視点
「はあぁぁぁぁぁっ、おらぁっ」
大剣を大きく振りかぶり魔獣にたたきつけるが、一瞬怯むだけで大して効いていない様子だ。
周りを見ると皆疲弊しきっている。だが、ここで諦めてしまうと言うことは自殺行為と一緒だ。
一度作戦を練り直したいが、こいつが待ってくれるとは到底思えんな。何か、何か打開策はないものか…
「うぉぉぉぉぉ」
雄叫びを上げ優人が魔獣に突っ込んで行く。
「やめろ、優人!」
声を掛けるが聞こえてない様子だ。あのまま、突っ込んで行っても命取りになるだけだ。
案の定、魔獣に殴り飛ばされる。氷雨がはった防壁のおかげで直接的なダメージはないものの衝撃まではカバーできない。
それでも、優人は立ち上がり魔獣に突っ込んで行く。
「副団長!無茶です!やめましょう!」
聞こえてないのか、優人は飛ばされては魔獣に突っ込むの繰り返しで見ているこっちが辛くなる有様になって来た。
魔獣もイラッとしたのか吹っ飛ばす形ではなく上から押しつぶす感じで優人に拳を何度も叩きつけ始めた。衝撃で優人が立っている地面がどんどん下がっていきぽっかりと穴があいてきた。
このままだと優人が死んでしまうっ!
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