アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
37.
-
あー今日もふさ丸は、可愛かった。あのモコモコ感がたまらない。もっと触りたかったなー。
とまだふさ丸の可愛さに浸っていると自宅前に着いていた。しかし、家の前に人影が1つ。
「こんばんは」
「…どーも。なんか用か?」
「がっはっはっはっは、つれないな。この前まで一緒に居たというのに」
家の前に居たのは希望の光団長のソルビルだった。
「退団すると言っただろ?」
「その件だが……まずお邪魔しても良いかな?」
「……」
氷雨は無言で鍵を開けるとソルビルを中に通した。今日は、ジェフが不在の為氷雨がお茶を出す。
席に着くと早速話を切り出した。
「それで?俺を問い詰めにでも来たのか?」
「嫌、そうではない。確かに女性だと思っていたのに男だと知った時は驚いたがな」
問い詰めに来たのではないとすればなんだ?
「いつになったらギルドに戻ってくるのかと思ってな」
「はぁ!?俺は辞めると言っただろ?」
「言ったがまだ正式に退団になってはいない。退団するには、俺とギルドの3分の2以上の賛成が必要だ」
「その数に満たしてないって事か?」
「その通りだ。1人も賛成しなかったよ」
「1人も?」
「あぁ、だから氷雨さん…いや君か?は、まだうちのギルドメンバーだ」
急いで自分のプロフィールを見ると確かに所属ギルド、希望の光となっていた。
大きなため息を吐く。
「俺は戻らねーよ。諦めろ」
「諦められないから来たんだ。もう一度ギルドに来てくれないか?」
「はぁー。分かっていると思うが俺は仕事の為にあんたのギルドに潜入しただけだ。もうあそこに用はない」
「君がいればこの塔を早く攻略出来る。俺たちに協力してくれ。頼むっ」
ソルビルが頭を下げる。
この前聞いた大事な人と会う為にこの塔を早く攻略したいのであろう。
「無理だ…諦めてくれ」
「なんっ「カランカラン」
店のドアが突如開かれた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
37 / 126