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「さてと…もう一つ片付けに行くとするか」
氷雨は目当てのものを探して城内を歩き回る。すると国王とアンドレアがよく見える位置にお目当てのものはいた。そこは人がいない静かな空間であった。
氷雨は給仕の格好のままその者に近く。
「すんすん…あら、凄く素敵な匂いがしますね?」
「えっ?あぁ、何もつけてないはずなんだが…」
見た目は中性的な氷雨に褒められ満更でもない様子の男。
「そうなんですか?甘い匂いがしますよ。まるで…アンドレア王子に盛ってあった毒の匂いの様です」
「っ…!」
言うや否や男がローブの懐から瓶を取り出し氷雨に投げて来た。氷雨は保管庫から取り出した剣で全て撃ち落とす。
酸系の毒だったのか地面がしゅーと音をしながら溶けている。体に浴びていれば軽い怪我ではすまされなかっただろう。
「貴様何者だっ!」
「人に毒を投げてから言うセリフかよ?」
「只の給仕じゃなさそうだな」
「だとしたら?」
「お前もアンドレア王子と共に消えて貰うぞっ」
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