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「嫌だ……って言ったら?」
「そしたら、家の前で野宿する」
「営業妨害もいい所なんだが?」
「逆だろ。俺目当てで客が来る」
優人のこの性格をファンのみんなに知らせてやりたい。事実ではあるが堂々と本人の口から言われると腹立たしい。
「大体、俺が居なくてもお前らの実力なら十分だろうが」
「この塔の先鋭でもある俺たちが総出で掛かっても倒せなかったボスをお前は1人で倒した。お前の力は圧倒的だ。力を貸して欲しい」
自信過剰な優人が頭を下げた事に驚く。
「それに!お前も移住民だろ?元の世界に戻りたくないのかよ?」
「はぁー。優人サマは、考えが甘いな。この塔を攻略したとして元の場所に戻れるってゆー確証はあんのかよ?それに移住民の皆んなが戻りたいと思ってると思うな」
気分が悪くなった氷雨は帰れと言い残し奥の部屋へと姿を消した。程なくして優人が店から出る気配を感じた。
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