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「卑怯者!シンリーを!私の妹を返しなさいっ」
「はっお前らがその台詞を言うのかよ?これは、命の駆け引きだろ?」
「命の駆け引きって、シンリーは先住民なのよ!?こいつは、移住民じゃない!」
元依頼人の女は、妹を人質にとられ興奮しているようだ。
「だから何だよ?命には関係ない。移住民とか先住民とか関係なく誰の命だって尊いもんなんだよ」
「うるさいうるさいうるさい!私達の家族を殺したくせに!あんたが私達の家族を奪ったくせにそんな事言ってんじゃない!」
女性は、腰にさしていた短剣を引き抜くと氷雨に斬りかかってきた。それを魔法防壁でガードすると、そのままシンリーを連れて優人の元へ向かう。
近づいて来る氷雨に山賊達は襲いかかるが、氷雨の魔法防壁を崩す事が出来ない。
「止まれ!気分屋!こいつが死んでもいいのか?」
山賊のボスが優人の横に立ち剣を首元に当てている。氷雨は歩みを止めた。
「シンリーを返せ。そして、その防壁を外せ。これは、駆け引きじゃねぇ。命令だ」
「………本当にせこい奴らだ」
シンリーの拘束をとき解放する。そして魔法防壁を外した。
「何…してんだ…気分屋」
言いなりになっている氷雨に驚愕する。
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