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それから2週間程経った。
相変わらず優人目当ての客が減らなかったが、優人は前と変わり氷雨に従い仕事を受ける様になった。そして自分の命を粗末にする行動が減った。
「ってか、優人サマいつまでここにいるつもりなんだよ?」
優人が作った飯を食いながら近頃気になっていたことを聞いてみた。
「ソルビル団長に気分屋を連れて帰って来いと言われたからお前が行く気になるまで帰れない」
「はぁー。そんな日は来ねーよ。ってか、別のアプローチかけるとか言ってなかったかお前?」
「だから、アプローチしてるだろ。お前が行くと言うまでずっと居続けるというアプローチ」
「ただの嫌がらせじゃねーか」
ソルビルもしつこい野郎だ。あの手この手でギルドに入れようと手を打ってくる。
「そもそも副団長が抜けてギルド大丈夫なのかよ?お前、戻らなくて良いのか?」
「ソルビル団長がいるから何とかなるが、副団長が暫く不在は周囲に示しがつかないな。それもこれも気分屋が大人しくギルドに戻れば良い話だろ」
「だーかーらー俺は戻りたくねーんだよ。俺はここでのんびり仕事してる方が性に合ってるんだよ」
「お前も頑固な奴だな」
はぁーと重くため息をつかれる。
「お前に言われたくねーよ!…はぁー。めんどくせーが一回ソルビルの所に行くか…」
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