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最悪の出会い1
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もうこの時間にスーツだけだと肌寒い
風が避けれるような場所があるかどうか探そうと周囲を見渡した
すると道の先から、派手な服を着た数名の不良グループがこちらの方に向かってきていた
ケラケラ笑いながらこちらに歩いてくるのを見て目をそらしてしまう
リーダー「おっさん、何目逸らしてんだよ?」
女の子1「ちょっとぉwりょうくん!そんなダサいおっさんに絡むのやめなよww」
本当に今日は最悪な日だ
目をそらす行為が気に食わなかったらしい
近付いて来るその少し小柄な少年が明らかにグループの中でリーダーのようだった
他のメンバーも後から笑いながらついてきている
「すまない、君らの気分を害したのなら謝るよ」
男の子1「オレらはおっさんのせいで気を害したんで慰謝料払ってくださーいwww」
目が悪い訳ではないが暗い中だったため、少年たちがかなり近くに来てやっと顔が見える
リーダー格の少年はとても綺麗な顔だった
感傷的になっていたからか綺麗な顔を見てつい
「…綺麗な顔してるんだな」
と声に出して言ってしまう
特に茶色の髪はふわっとしていて触り心地が良さそうだ
男の子2「は?何、おっさんホモなの?w」
女の子2「ウケるwリョウタおっさんから性的に見られるのw」
メンバーが各々反応する
リョウタ「ありえねぇし、俺アカネみたいな子が好みだし」
リョウタと呼ばれたリーダー格の少年はアカネちゃんと思われる女の子の肩を抱きノリよく言った
アカネ「知ってるし!リョウタならいつでも大歓迎やからねー」
アカネちゃんも満更でもなさそうだ
リョウタのこの綺麗な顔なら嫌がる女の子は居なさそうだが
リョウタ「なあ、おっさん、これからホテル行くからさぁー金貸してくんない?」
不意にリョウタにそう言われた
「・・おっさんってのはちょっとな、まだお兄さんの年だと思うぞ、俺は…」
疲労で少し老け顔になっているのは否めないかもしれないが
リョウタ「どうでもいーけど!なら、おにーさん金貸してよ?俺のきれーな顔の拝み代でさ」
そうノリ良く言うと周りが笑う
「残念だが、今金を持ち合わせていないんだ」
事実を述べると馬鹿にして嘲笑う声が聞こえた
リョウタ「何、おにーさん無職?ずっと就職出来ない感じ?」
スーツを着ているため就職活動中だと思われたらしい
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