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最悪の出会い4
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「今時の不良ってこんな弱いの?」
気付けば何人かいた女の子は逃げ出していて、残ったのは気絶し倒れた不良達と突っ立っているリョウタと俺だけになった
「お前、何なんだよ」
リョウタは怖がっている訳ではなさそうだ
どちらかと言うとイラついているのか?
「昔から体を鍛える環境があったから周りからは期待されていたんだよなぁ。今はちょっと柔道黒帯なだけだけど」
肩を鳴らして運動後のストレッチをする
「いやぁ、久しぶりに動いた、事務的な仕事をしてると身体が鈍って仕方ないんだよな」
リョウタ「仕事してないんじゃねーの?」
「昨日クビになった、ブラックだったからむしろ喜ぶべきなんだろうな笑」
自分で自分を嘲笑うが本当にそうだと思った
「さてと、リョウタくん?ホテル行こっか」
おだやかに言ってはいるものの、素早く近付いて手を取り抑え込み逃さないように関節技を決める
リョウタ「なっ、離せっ!やめろっ」
リョウタは抵抗して動こうとするが背中の上から押さえ込んで身動きを取りにくいようにしているため動けない
「まぁまぁ、おにーさん怒ってんの、大人しくしてくれないと関節外すよ?」
ドスの効いた声を出すとさすがに大人しくなった
「いい子にしててくれたら俺も酷いことはしないからさ、波坂高校2年の前川涼太くん」
涼太「っ!」
ポケットから盗られた自分の財布を返してもらおうとしたが入っていたのは涼太自身の財布だった
学生証を引き抜いて名前を確認する
「俺の財布はアカネちゃんが持ってるのかな。
それよか俺より金入ってんね」
片手で関節を抑え体重を掛けたままカードを物色すると何処かのラブホの会員カードが入っていた
「いつものホテルって胡蝶蘭って名前のラブホ?へぇー、プラチナ会員じゃん、とりあえず一緒にそこ行こうぜ」
財布を自分のポケットにしまって涼太の上から退けた
涼太「行く訳ねぇだろ、馬鹿じゃねぇの」
逃げられないと分かってか口だけ態度は悪いが抵抗はない
「いいのか?そんな態度で、身元バレてたら色々困ることもあるだろ?」
涼太「最低だなあんた」
「どうも、結構な褒め言葉だな」
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