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いつものホテルで3
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用意されていたバスローブを身に纏いブォーっと音を立てながらドライヤーを掛け髪を乾かす
「お待たせ」
ベッドの方まで近付くと荒い息が聞こえた
涼太はこちらを背に横に倒れ両脚を折った姿勢で丸くなっていた
「大丈夫か?」
声を掛けると布団に伏せていた顔を上げてこちらを向いて睨んでくる
「お前っ、マジ死ねっ、」
目は端に涙がつたりそうなほど潤おい、顔は食べごろなほど火照っていたが、そんな状態でまだ生意気な口を叩けることに驚いた
媚薬の瓶には強力な媚薬だから要注意だとドクロのマークさえついていた
とは言ってみるものの媚薬を使ったのは初めてだったのでこんなものかと納得する
「まだ余裕あるならなんか使ってみる?」
脅しに近い気分で袋の中身をガサゴソと動かす
「ッ、やめろっ、もう、、」
「もう?」
「っ!なんでもねぇっ」
はぁ、はぁ、と肩で息をしているのを見る限りかなり応えているようだ
「我慢出来ないってか?」
正解だろうと笑うように言う
「っ、うるせぇっ、元はと言えばお前がっ!」
「俺が何?絡んできたのはそっちだろ」
図星を指されたのかビクッと肩を震わせ押し黙る
「もういーや、なんかしてやろうと思ったけど初めから話を誰かに聞いてもらいたかっただけだから勝手に語るわ、返事とかしなくてもいいからな」
そんな前置きをしてベッドから降り、ソファに腰掛けて語り始めると黙ったまま相変わらずの荒々しい息をするだけになった
「・・でお前らに絡まれたの、最悪すぎるだろ?こんな事が続く日があるんだなって思ってさ、なんか絡まれるとか面倒だったから財布渡したんだけど馬鹿にされるじゃん?頭に来てさ、泣き顔でも拝んでやろうかと思って今に至るんだわ、最後にお前だけでも更生させたら俺が残したものって生まれるかなぁ、なんてさ、、今急に思った、うぉ、それ良いじゃん、良いことして死のう、そうだよな、うん、なぁ、お前どうやったら更生する?」
かなり長い独り言の最終点にやっとたどり着いた
「はっ、返事、要らねぇんじゃねーのっ、」
「おぉ、ちゃんと聞いてくれてたんだ、こんな長い話に付き合わせたからてっきり意識朦朧で記憶あやふやかと思ったぜ」
「そんなに柔じゃ、ねぇよっ」
「結構やばそうに見えるけどな」
ソファから立ち上がりベッドに乗る
涼太はそれを見て顔を布団に埋めた
「ちょっと、俺も手荒なことはしたくないんだけどさ」
昔は強さを使ってよく悪さもしたもので躊躇わず髪を掴んで顔を上に向けた
「いたッ」
「言うこと聞いてくれねぇし素直じゃねぇもんお前」
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