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それでも朝は来る訳で3
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「そういや俺名前教えてなかったよな、海野康太だ、何気に名前似てんだよな、よろしく涼太」
「しねぇよ、もう絡まねぇから」
絡んだことなら十分反省した
もう関わることもないと財布を後ろのポケットに入れドアに向かう
「逃がさねぇからな」
ドアノブには南京錠が付けられていて気配に振り返ると後ろに着替え終わった海野がいた
「な、にっ」
ドアと海野の体に挟まれ身動き出来なくなっているとドンッという音がして海野の手がドアに当てられ所謂壁ドンをされていた
もう片方の手が首元に当てられる
「何なんだよマジで」
その手を振り払おうとすると逆に手首を掴まれた
心なしか顔が近い
おでこがぶつかりそうなほどの距離でお互いの目をジッと見つめ合い海野がふッと目を首元に逸らして手を離し離れていった
「そのキスマーク、隠したいならボタンはきちんと止めた方がいいぜ」
「なっ、んだよそれ」
聞いてない、いつの間に首元にキスマークなんて付けられたんだ
「俺も覚えてなかったけど首元になんかあるなと思って近づいて今見つけた、これで制服を緩く着ることが出来なくなったなぁ?」
ニヤつく顔にムカつきながらボタンをとめた
それに今の急接近はそういう訳だと分かると何かされると身構えたことに羞恥を感じた
「あとこれ、バラ撒かれる可能性考えて逃げれるんなら逃げていいぜ」
そう掲げられたスマホの画面には昨夜のあられもない姿が写っていた
「ぐッ、卑怯だろっ」
手を握り拳にし、殴りかかりたいが返り討ちにあうのがオチだ
「大人はな、卑怯なもんなんだよ、こういう時って身の保証が一番だからさ、せいぜい自分の画像が何処にも上がらないような態度を取れよ?」
そのタイミングで南京錠の鍵を外し海野は先に外に出た
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