アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
それはそれで辛い生活1
-
康太-side-
なんとか家に帰った頃には疲れ切って一人では広過ぎるベッドにダイブして眠った
久しぶりに快眠が出来て起きた時にはあんなに遠いところまでタクシーを走らせた事に苦笑してしまった
胡蝶蘭というラブホからもかなり歩いてタクシーを拾って帰って、へそくりを急いで家から取ってきたが危うくタクシー代が払えないかと思うほどギリギリの値段になった
そして、その次の日から俺の引っ越し活動が始まった
一人暮らしに要りそうな必要最低限のものを残し後は全部売り払い不動屋さんに行って波坂高校の近くにある安いアパートを探し、1週間程でそこに住めるようにはなった
それからはアルバイトの求人情報を漁り3週間目にはバイトも始め何とかひと段落落ち着いた
その生活リズムはごちゃごちゃで昼からはコンビニのバイトで夜は警備員のバイト、17時から始まる警備のバイトが3時に終わって4時に帰ってから倒れこむように眠って眼を覚ますのは朝の10時になる
そこから風呂に入って朝ご飯を食べ12時過ぎに家を出て13時から始まるコンビニのバイトに急ぐ
それでも寝る時間はブラック企業に勤めていた時より確保出来ている
ただ昼夜が逆転するのでダルさは否めない
波坂高校の学生がよく利用する場所にあるコンビニで働けばまた会えるかもしれないと思い就活の繋ぎで短期バイトをしているがこのままだと体が持たない
ここ数日毎日のように就活サイトを眺めていたが人生そう甘くないものだ
今日もまた昼のバイトの時間が迫り、ため息をつきながら箸を置いた
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
25 / 55