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それはそれで辛い生活5
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そんなことがあってから3日が経った
その日もいつものように求人広告を広げて見ているとある文面が目に入った
あの前川家が臨時で2ヶ月だけ専属運転手を探している
しかも月給50万円で
俺はこの時ほど運転免許を取っておいてよかったと思ったことはなかった
「それで、貴方が志望した理由は?」
面接では志望動機、運転技術、体術の心得があるかなどを問われた
そこまで緊張はなく面接も順調に終わり、椅子から立ち上がりドアに向かう
後ろから刺さる視線はSPと呼ばれる体格のいい彼らのものだろう
「まいった、こんなに人がいるとは…」
たかが運転手、されど専属運転手、指定された日にちに面接会場に来て見れば慄くほどの数の人が居た
中には何処かで運転手をして居たんだろうなと伺えるほどやり手の雰囲気を醸し出す人も居て、まだ面接が終わったばかりなのに諦めモードに入っていた
「というかなんでわざわざ求人広告で人集めてんだよ、運転手派遣とかもっと色々あんだろうがよ」
大きな待機室から出たところにある自動販売機でコーヒーを買いグッと一口で扇ぐと、もう馬鹿にされに来たような気になり素の状態で悪態を吐いた
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