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二人の仲は言葉で表せないもの1
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「ありゃ80点だな」
別館の龍の部屋に通された俺が言った
「結構高得点じゃねぇか」
龍は俺の背後から部屋に入って襖を閉めた
「ムカつくけど、どんどん演技が上手くなってやがる」
俺は和室に置かれたソファに横になった
「おい、仮にも俺の部屋だぞここは」
「なら俺のもんでもあるわな、龍のモノは俺のもの」
「いつまで経ってもジャイアニズムが変んねぇな」
「お互い根本的には変わってないだろ」
「で、なんで前川のとこで働いてんの?金には困ってねぇだろ?」
「次男坊に惚れて」
俺がそう言うと頷いて龍ももう一つあった一人用のソファに座った
「成る程な、あれが今の恋人か」
「違うぞー、一回やっただけだ、付き合ってはない」
俺は手をヒラヒラとして見せて否定した
「そうなのか、てことは大学の時から結婚までしたって言う女は」
「離婚したよ、ついでに会社もクビになった」
「悲惨だな、元から働かなくても生きていけるだろうに」
「だからぁ、あの金は使わないって」
「そうか、まぁ俺がとやかく言う権利はないが」
俺の現状を確認してはぁっと大きなため息をつく
「おう、、はぁ、お前も若旦那から組長か、だいぶ出世したな」
「お陰様で御天道様には顔向け出来ない街道をまっしぐらよ」
龍は肘をソファの肘掛に乗せて頬に当てながら目を閉じ軽く笑った
「ふん、生まれた時からの定めだな、恋人は?俺と別れてから」
「居ねぇな、そいつのために裂く時間がねぇ」
「そう?あの時は結構よく一緒に居てくれたけど」
「そりゃ高校の時はな、今はそんな気にもなれねぇよ」
「顔はいいのにもったいねぇな、お前」
「どうでもいいだろ」
「まぁな、ふぁ、眠ぃ」
一つ欠伸をしてソファから降りた
昨日まで散々、夜も走り回って情報収集などをやっていた
布団に潜ろうと掛け布団をめくる
「あ、寄せっ」
龍の声が届くのが一足遅かった
めくった布団の下には見たこともない大きさの大人の玩具があった
もともと大人の玩具なんてあまり見たこともないが…
「一つ、聞いていいか…?」
顔を引きつらせて後ろを向く
「なんだ?」
声は普通だがよく見ると肩が震えている
「お前、恋仲のやつは居ないんだよな」
「そうだな」
「...俺のこと忘れられなかったから、なのか?」
「…そうだけど文句あるか?」
顔を真っ赤を通り越して真っ青にしながら答える唇は戦慄いている
「開き直りやがった、お前玩具はダメなんじゃなかったか?」
「それはお前と付き合っている時の話だ、付き合ってるのにわざわざ無機質なもん使う必要あるか?」
「いや人それぞれだろうけど、うわぁ」
「やめてくれ、まじまじと見るな、取り敢えず布団掛けてくれ」
「言われなくても」
ボフっと音をさせて布団をかける
「いやなんか、、ごめんな」
「憐れむな、やめろ、そんな目で見るな」
頭を抱えてしゃがみ込む姿は酷く滑稽だ
「組長の威厳がねぇぞ、お前自分で開発とか…あの太さがあるってことはそれまでの過程のやつもあるだろ、玩具全部見せてみろ」
「嫌だ、なんでそんなこと」
「涼太に使うやつの参考にしたくてな、いいかこれは命令だ、出せ」
「もう俺お前のこと嫌い」
「そういうの要らねぇよ、6年経っても好きだった奴をそんな一瞬で嫌いになるか」
「そういう自信は尊敬する」
「尊敬は好意だ、ほら嫌えてない、いいから出せ、出せたら褒美くれてやるから」
「ぐっ、褒美って何?」
と言いながら近くの襖を開けて無警戒で暗証番号を入力し開いた金庫の中から箱を取り出した
「お前がそうやってすぐ俺に飛びつくの好きだぜ、褒美なんだからお前が決めていいぞ」
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