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愛欲*
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☆戀兎視点
人に好意を抱く
可愛い、綺麗、かっこいい
優しい、厳しい、頼れる、守りたい
はじまりはみんな、些細なこと、
…欲が、出るまでは…
「好きなんだからしょうがなくない?」
「好きじゃない!男どうしでそんな!有り得ない!」
「有り得てるじゃん、ノーマルなら抜けないよ?男で」
!!
絶句した。そんなこと分かってる、聞きたくない。
呆れた水森が大きく息を吐いて、助け舟を出してくれる。
「マキ、これ以上戀兎を追い込むな、月曜にテストだぞ、成績下がったら責任取るか?」
「うぇ!!勘弁してよ!このドへたれむっつりスケベの世話は下だけで十分だよ」
「分かっててちょっかい出してるくせに」
「俺のオキニなの、だって馬鹿みたいなんだもん、初恋に狂った純情少年」
言葉も出ない。
そう、狂ったんだ…
小学生まではよかった、ただ純粋に好きでいられた。
あの笑顔が好きだった。可愛くて、まっすぐで、ヒマワリみたいだと思った。
でも、中学生になったある日、夢を見た。
ゆうちゃんとキスする夢…、なんでこんな夢をって思ったら、ゆうちゃんの目を見れなくなった。可愛い弟のような存在だったはずなのに、ついつい、唇に目が行くようになった。
同じクラスの奴が、エロ本を学校に持ってきて、どんなのが好みかって話で盛り上がってた、その時は特に何とも思わなかったのに。
その日の夜…僕は、ゆうちゃんを組み敷いて犯す夢を見て…夢精した。
ショックだった。自分が怖かった。ゆうちゃんを裏切ってる!ゆうちゃんを傷つけて…あんなこと…。
それから、夢精する日は、必ずゆうちゃんを汚した。何回も何回も心ではそんなことしたくないと思うのに、夢は何度も僕を裏切った。僕は汚い。ゆうちゃんのそばにはいられない。
こんなこと誰にも言えない…。どうしていいかもわからない。ただ純粋に好きだった。可愛くで真っ直ぐなヒマワリが…どうしてこうなった…どうして…………僕は逃げ出した。
神明学園、そこではしばらく平和に暮らしてた、でも、寮内で男同士のソレを目撃してしまった、男の子を組み敷いていた人物が、ヘラヘラ笑ながら近づいてきた、僕は逃げるのも忘れて固まった。
「君、見ない顔だね」
たれ目で、涙ボクロの男の艶かしい視線を向けられて、体温が上がるのを感じてゾッとする、嫌悪感を覚え、吐き気がした。次の瞬間
「君、勃ってる」
下半身をギュッと掴まれて、ビリビリと電気が走る。
「うっ」
「あー、その顔イイね、君、まだ何も知らないんだね」
ゆるゆると手をうごかされて、足が震え、頭がボーッとする。
「目が虚ろ…、この部屋、お香焚いてるから、初めてなら意識持たないかもね」
お香?
「ふふ、…立ってられない?」
「やめ…」
「あー、いいね、その悲壮感たっぷりの顔、男にこんなことされて許せない?…自分が…。ふふ、君…好きな子がいるでしょ?」
『れんと君、大好き』
その瞬間理性がブッとんだ
「…ちゃん…ゆう…ちゃん…」
繰り返しうわ言のようにつぶやいて、男にされるままだった。
男がおかしそうに笑った。
「…その子のことが好きなの?いいよ。好きな子にされてると思いな」
あっという間に、限界が来て、男の手に欲望を吐き出し、意識を手離した。
「…ゆうちゃんが好きだ…」
逃げたはずの場所で、僕は欲望をさらした。
君はしらなくていい
大切なヒマワリが太陽のもとにいられるなら、僕を消すことなどたいしたことじゃない。
こんな女々しくて、汚いやつ、消してしまった方がいい。
『愛情と、欲望は、別物か?それとも、同一か? byE』
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