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第1話*
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ピピピ ピピピ
カチッ
「うーん…何時だ…?ああ。6時…よかった~遅れなくて…」
俺の名前は八神静佳今年受験の中学三年生だ
ガツ
「いてっ!あー。足打った~」
バタバタ
俺の家は一軒家の二階建てで、二階に俺の部屋があるため一階のリビングまで降りる
「あ。おはよー兄さん。」
リビングに行ってみると弟の雅人(まさと)がいた。
「おはよう。あれ?母さんは?」
「今洗濯物干してる~」
「こんな朝からかよw」
母さんがいるという洗濯物干場に行ってみる
「母さんおはよー」
「あら。静佳がこんな朝早いなんて珍しいわね。雪でも降るのかしら?」
「いや…変な夢見て。ちょっと早く起きた。学校行ってくる。」
「朝ご飯食べなさいよ?冷蔵庫に入ってるから暖めてね。」
「うん。分かった。」
「行ってきます。」
「いってらっしゃい!兄さん!僕も後で行くからね!」
「いってらっしゃい。静佳。」
「うん。」
**************
「し…ちゃん…しず…」
「ん…?」
「しずちゃん!おきて!」
「だ、だあれ?」
「なにいってるの?まことだよ!まこと!」
「あっ…まこちゃん…?」
「そうだよ!まこちゃんだよ。」
「ふへへ…まこちゃん…きょうはなにして遊ぶの?」
「せんせいがくるまでもうすこしあるから、あそぼう!しずちゃん!」
「うん!そうだね!」
**************
ガバッ
「また…この夢…」
何故か分からないけど一週間前から変な夢をみるようになっていた。あっているかは分からないけれど、多分俺の昔の頃の夢。
片方の可愛い女の子はしずちゃんしずちゃんと呼んでいた。これは多分俺だ。だけど、「まこちゃん」という女の子は誰だ?なんだかモヤモヤする。
「母さん。学校行ってくる。」
「うん。いってらっしゃい。雅人は日直の仕事があるらしくて先に行ったわよ。」
「そっか。わかった。」
スクールバス乗り場までの道を歩く。俺の家は乗り場まで遠く、15分は歩かなければ行けない。
ふと前をみると、男が下を向いて近づいてきた。年は俺と同じくらいではないか。
男が俺を見て、足を止めた。
「しずちゃん…?」
「は…?あの…?」
「やっぱしずちゃんだよね!?僕だよ!僕!」
「えっ?僕って言われても…よくわかりません…!」
俺は男が何を言っているのかわからず、前に足を進めた。
「僕だよ!真琴!」
「真琴…?」
「そうだよお…覚えて…ない…?」
ザワッ
俺は心がザワザワした
*********
「ねえ。なまえなんてゆーの?ぼくはしずか!きみは…?」
「まことだよ!」
「真琴だよ!」
*********
「まこちゃん…?」
「そうだよおっ!しずちゃん!」
「ち、違う!まこちゃんは確か可愛いロングヘアーの女の子で!おまえみたいな男とは断じて違う!」
「違うよ!それが僕!子供の頃は…女の子の恰好をしてたんだよお!髪の毛も地毛だったしっていうか僕性別言ってないよ?」
「嫌だ…お前が、まこちゃんなんて…絶対信じない…!」
いやだいやだ!あいつがあの…夢の中の可愛い女の子のまこちゃんだなんて絶対信じない!
俺はスクールバスに飛び乗り学校に向かった。
ガラッ
「おはよー」
「おはよ。静佳。」
「あ。大和。(やまと)おはよー」
「なあ聞いた!?今日転校生来るんだってな!めっちゃ可愛い子!」
「え?女子!?」
「いや、男子」
「へえw男子なのか…」
ガラッ
「静かにして!今日は転校生が来ました!どうぞ」
え?嘘…だろ?
「はじめまして。凪鮫 真琴です。よろしくお願いします。」
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