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「魔法の力。4」
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誰かが僕の頭を優しく撫でている。
だれ?…このあったかくて大きい手は。
あんまりにも心地がよくもっと撫でて欲しいと思う。だからその手にスリスリした。
「さき?」
「んぅ…」
この手の持ち主は愛生。スリスリしてきた咲が起きたと思い、声をかけた。しかしまだ夢の中のようだ。
僕の名前を呼んだ声が聞こえた。だれ?僕を安心させてくれる人は。
ゆっくり夢から浮上し、ゆっくり目を開けた。
「ん…ぁ、き?」
目の前には愛生がいた。
「お、おきたかぁ?」
「ん。」
「まだまだお眠だなw」
眠さでぼやぁっとしている咲。
愛生はまだまだ頭を撫でてくれている。
「愛生の手すき…あったかぃ」
「そっかw俺体温高いからなぁ」
こんな会話をしてだんだんと覚醒してきた咲。なんで僕寝てたんだろうっとふと考えた。次の瞬間…
「あぁぁああ!!」
「どうしたw」
「…愛生?ぼく、ぼく…」
「咲?」
いきなり叫びながら飛び起き涙を目に溜めた咲。一体どうしたんだろうっと思う愛生。
「愛生も七緒も俺たちが変って思ってなかったよ?だから落ち着きな!」
「ほんと…?」
「ほんとー!」
話が分かっていなかった愛生と七緒の代わりに陽が咲にそう言った。
「…あー、そうゆうことか」
「愛生、分かったか?」
「おう。」
きっと朝の集会での事で心配しているのであろう。
「咲!俺は別にお前の事変なんて思わねぇよw」
「…よかったぁ」
よほど安心したのか尻尾が大きく揺れている。
「そう言えば陽いつ起きたの?」
「あー、咲が起きる少し前w」
「起こされた?」
「起こされた!」
咲が起きる少し前に陽も七緒に起こされたのだった。ほっぺをペチペチってされて起きたそうな…。
「陽も咲も今何時か分かってるか?」
「…何時だ?」
「何時でしょうー!」
「んー…お昼?」
「正解。」
咲も陽も、もうお昼かぁ。っと思った。
そして、お昼と聞いた咲はまた叫ぶのであった。
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