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一線を超えた俺と兄-4
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それ以来俺たちの歪んだ性生活が始まった。
されるがままのマグロな俺に対し、やたらと張り切った兄が上に乗っかって腰を振っている姿はなかなか良い眺めだ。
皆の前では優等生で爽やかな彼が、俺の上に跨り恍惚とした表情をしながら快楽に没頭する姿を見るうちに、もっと乱してやりたいと言う気持ちが芽生えて来た。
それからはセックスを覚えた猿のごとく、積極的にあれこれ趣向を変えて、兄を抱くようになった。
兄は性欲が旺盛で、好奇心も人一倍大きく、あらゆる状況を楽しもうとする。
俺の中でタガが外れてしまってからは、兄が何でも受け入れる事を良いことに、好き放題しているから俺も相当なものだ。
ハッテン場と噂される近所の土手まで足を運んで外で立ちバックを楽しんだり、真夜中のベランダで兄に猿ぐつわを噛ませて声を出さないよう我慢させたり、わざわざ待ち合わせて駅のトイレで交わったりと、状況は様々だが何をされても嬉しそうな兄は毎日が充実しているようだ。
だけど俺は、少しずつ心にブレーキが掛かるようになって来た。
俺を引き取ったあと、何不自由なく大切に育ててくれた伯父夫婦に合わせる顔が無い。
兄弟の一線を超えてしまった事に後ろめたさが有り、胸が苦しくて夜中に目が覚めることが増えた。
兄とのセックスを苦痛に感じ、やめたいと思い始めた頃には、俺の意志に反してその行為から抜け出せなくなっている自分がいた。
ズルズルと関係を続けていく中で、乗り気ではなくなった俺に気が付いているにも関わらず、兄は縋り付くように抱かれる事を望んだ。
途中から萎えてしまう俺のモノを、あの手この手で復活させ、上で腰を振りながら達するまで続ける兄を見ると、その執念に少しの恐怖を抱いた。
ある日、途中で力を失くした俺のモノを、兄が口淫で立たせようとしている真っ最中に思ってもみなかった方向で俺たちの関係は終わりを迎えた。
出張から予定外に早く帰ってきた伯父に、その現場を見られてしまったのだ。
「おまえたち……何をしてるんだ!」
その時の恩人とも言える伯父の驚いた顔は、一生忘れることはないだろう。
激昂した伯父は、弟に何をするんだと兄を殴り、俺も同意だったといくら言っても聞く耳を持ってはくれなかった。
兄も一切の抵抗をせず、自分が一方的に迫ったのだと言い続け、俺は罪を逃れる形になってしまった。
俺も同じように叱られていれば、後々良かったのだと思うのは甘えだろうか……。
伯父は俺たちの関係を、兄が悪いと決めつけて、迷うことなく伯母に話したので、伯母まで酷い裏切りだと涙を流しながら兄を叱った。
俺は耐えられなくなり、快楽を味わっていたのは自分も同じだと訴えたのだが、全て大人の判断を誤った兄の責任だとあくまで守られてしまった。
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